「分からなさ」が魅力　初のコレクションブック　「世界のかわいいきのこデザイン　紙ものきのこ図案帖」 (1/4ページ)

　【本の話をしよう】

　きのこ、きのこ、きのこ！　切手やレターセット、はたまた駅弁の包み紙。２次元に展開するきのこのキュートさに、わくわくする。

　写真評論家で、きのこ文学研究家としても知られる飯沢耕太郎さんと、８０００～９０００点を収集し「日本一のきのこグッズコレクター」（飯沢さん）と称される北川公子さん。きのこ界のカリスマがタッグを組んだ『世界のかわいいきのこデザイン　紙ものきのこ図案帖』は、（多分）世界初のペーパーマッシュルーム・コレクションだ。

　読み応えある仕上がり

　まずは、きのこの魅力を聞こう。「『分からなさ』ですね。植物でも動物でもなく、何もないところから、ある日突然発生するように見える」（北川さん）。「僕はきのこの絵柄の切手と、たまたまベトナムで出合ったのがきっかけ。どこかから『きのこグッズを集めなさい』と指令が下りてきて…」（飯沢さん）

“アートとしてのきのこ”