サイトマップ RSS

イナガキタルホが放つ都会の遊星的郷愁 いまこそ稲垣足穂の文芸的抽象力が求められている 松岡正剛 (4/5ページ)

2016.1.24 11:00

 【KEY BOOK】「僕の“ユリーカ”」(稲垣足穂著/沖積舎、2484円)

 タルホの天体ものには30代に書き上げた『宇宙論入門』を始め、それを展開させた『遠方では時計が遅れる』など幾つかのヴァリアントがあり、『僕の“ユリーカ”』はその集大成。中身はかなり本格的で、天文学者たちの仮説挑戦の変転を追いかけながら、随所にタルホ独特のおシャレが行き届いて、宇宙論に詳しくない者も堪能できる。ぼくが驚いたのはド・ジッターやアインシュタインの宇宙モデルを読み解く模型感覚の鋭さだった。文理融合はここからだ。

絶対少年的なダンディズムを謳歌した人

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ