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リオ五輪まで半年 世界を引きつける美しさと危うさ (2/3ページ)

2016.2.5 16:00

リオデジャネイロ市内の山の斜面に広がる「ファベーラ」(貧民街)。麻薬密売組織の抗争が繰り広げられ、犯罪多発の温床となっている=2015年12月20日、ブラジル(佐々木正明撮影)

リオデジャネイロ市内の山の斜面に広がる「ファベーラ」(貧民街)。麻薬密売組織の抗争が繰り広げられ、犯罪多発の温床となっている=2015年12月20日、ブラジル(佐々木正明撮影)【拡大】

  • (横長にして、もっと下を切ってもOKです)コパカバーナビーチ(右の海岸)とイパネマのビーチ(左の海岸)は、誰もが憧れるリオデジャネイロきっての観光名所。早朝から常夏の陽気にあふれる=2015年10月9日、ブラジル・リオデジャネイロ(AP)
  • 世界中から観光客が集まるコパカバーナビーチ。五輪ではビーチバレー競技が行われる=2015年12月20日、ブラジル・リオデジャネイロ(佐々木正明撮影)
  • リオデジャネイロの観光名所、イパネマビーチ。ボサノバの名曲「イパネマの娘」の発祥の地として知られる=2015年12月22日、ブラジル(佐々木正明撮影)
  • 新年を迎えた1月1日の深夜、コパカバーナビーチで行われた花火大会=2016年、ブラジル・リオデジャネイロ(佐々木正明撮影)
  • コパカバーナの砂浜を臨む超高級ホテル「コパカバーナ・パレス」。2月のカーニバルの練習が行われ、サンバのリズムが鳴り響いていた=2015年12月20日、ブラジル・リオデジャネイロ(佐々木正明撮影)

 潮が砂浜に吹き上がり、その霧がかかったような空間を夕日が照らすイパネマの光景は、まさしく陰と陽が重なり合う瞬間といえよう。ビーチに規則正しく打ち寄せる大西洋の波音は、セピア色の思い出を演出するBGMとなる。

 ≪開発の影も笑顔で包む街≫

 人口640万人。ブラジルの旧都、リオデジャネイロ。近年、国の成長に伴い急速に発展した街のひずみとゆがみは、リオのあちこちにある。

 労働者や移民が自然保護地区を勝手に占拠し、所狭しと軒を連ねるように家が作られた「ファベーラ」(貧民街)。リオ市民の4人に1人が居住し、格差社会の象徴ともなっている。

 麻薬販売組織の巣窟であり、地元の人々でさえ近づくことを怖がる。リオが世界有数の犯罪多発都市であるのも、このファベーラの問題を政府やブラジル社会が解決できないからだ。

 開放的な美しい砂浜のすぐそばに、水質汚染が顕著な、閉鎖的なごみためのような川や湖が点在する。水辺に近付くと鼻をつまみたくなるような不快な臭いが漂う。五輪に訪れる観光客は、華やかなスポーツの祭典の影に、開発が生み出したリオの負の側面を目の当たりにすることだろう。

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