映画「不屈の男_アンブロークン」(アンジェリーナ・ジョリー監督)。公開中(ビターズ・エンド提供)。(C)2014_UNIVERSAL_STUDIOS【拡大】
長期の洋上漂流や日本軍捕虜収容所の虐待に耐えて生き延びた一人の男の姿を実話に基づいて描く。女優、アンジェリーナ・ジョリー(40)が監督を務めた。
第二次大戦時。開催中止となった1940年の東京五輪への出場を夢見た米兵、ザンペリーニ(ジャック・オコンネル)の乗る爆撃機が太平洋に墜落。彼は47日間の漂流の末、日本軍の捕虜に…。
ザンペリーニの心情描写が甘く、彼の“不屈”を支える思いが今一つ伝わらない。彼を執拗(しつよう)に虐待する渡辺(MIYAVI)も、抱える信念や葛藤が描かれておらず、単なる“悪い奴”にしか見えない。反日的ではないが、きまじめで起伏に乏しい作品-という印象を持った。全国順次公開中。(岡本耕治/SANKEI EXPRESS)