自民党の宮崎謙介衆院議員が、妻で同党の金子恵美衆院議員の出産直前に不倫した問題で、宮崎氏は国会議員の育児休業の制度化を提唱した立場を踏まえ、議員辞職した。辞職に伴う衆院京都3区補選は、北海道5区補選と同じ4月24日投開票となり、自民党幹部は夏の参院選への悪影響も懸念している。
議員全体の信用に関わる
「議員辞職は、甘利明(あまり・あきら)前経済再生担当相の辞任劇以上に安倍内閣の支持率を下げるかもしれない。本人にはその自覚があるのか」-。
ある自民党幹部はこう吐き捨て、天を仰いだ。
10日発売の週刊文春によると、宮崎氏は1月30日から31日にかけて、自身の選挙区である京都市内のマンションに30代の女性タレントと宿泊。マンションに出入りする2人の写真が複数掲載された。
金子氏は切迫早産の危険があり、出産予定日の数週間前から入院。今月5日に男児を出産した。宮崎氏は同日のブログで「勉強した陣痛を軽減させるテクニックを駆使してサポートをしたつもりですが、本当に辛そうでした」と強調。「これから2人で大切に育てていきたいと思います」と記している。