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【アメリカを読む】価格引き上げで医薬品業界に批判集中 (2/4ページ)

2016.2.16 09:00

米下院監視・政府改革委員会の公聴会に臨む医薬品企業チューリングの前最高経営責任者(CEO)、マーティン・シュクレリ氏(中央)。強欲むき出しの不遜な態度は、さらに国民の怒りを買った=2016年2月4日、米国・首都ワシントン(ロイター)

米下院監視・政府改革委員会の公聴会に臨む医薬品企業チューリングの前最高経営責任者(CEO)、マーティン・シュクレリ氏(中央)。強欲むき出しの不遜な態度は、さらに国民の怒りを買った=2016年2月4日、米国・首都ワシントン(ロイター)【拡大】

 チューリングは古い薬の権利を買い取って一気に価格を引き上げて収益を上げる戦略をとる企業の代表格。昨年8月に感染症やがん、エイズの治療薬の権利を買った際には、1錠当たりの価格を13.5ドルから55倍超の750ドルに上げて批判を浴びた。

 強欲なCEOたち

 同じ戦略をとるバリアントも昨年2月、心臓病の治療に不可欠とされる2つの医薬品の権利を買い取り、価格をそれぞれ525%と212%分も引き上げた。米紙ウォールストリート・ジャーナルはオハイオ州のある医療機関では医薬品購入にかかる費用が7%増加し、経営の圧迫要因になっていると報じており、同様の事案が全米で発生しているとみられる。

 シュクレリ氏はこれまで批判に対して「価格を上げたのは使用頻度が少ない薬だ」などと述べ、医療費の急増につながるわけではないと反論してきた。バリアントも公聴会に提出した書面などで「われわれは新薬の開発に資金を投じている」などと弁明している。

大統領選でもやり玉 米国の医療費の高さ

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