1月の大相撲初場所で日本出身力士10年ぶりの優勝を達成した大関琴奨菊(ことしょうぎく)が16日、日本記者クラブで記者会見し、3月の春場所で初めて挑む綱とりについて「今は相撲道が一番楽しくて、いろいろなことが発見できる。自分の伸びしろを見つけて、もっともっと精進する」と意気込みを熱く語った。
一気に増した注目度に「戸惑っているけど、相撲の楽しさ、奥深さを幅広い年齢層の人々に知ってもらいたい」と看板力士としての自覚をにじませた。
早くも横綱土俵入りの型に質問が及ぶ場面もあり「私を見つけてくれた先代師匠の方なのか…」と元横綱琴桜(ことざくら)の不知火型に思いをはせた後、「まずはなれるように頑張ります」と笑わせた。
塩を取る時に両腕を広げて上体を反らすポーズの呼び名は「琴バウアー」か「菊バウアー」かが話題となり、大関は米国人女性記者に「決めてください」と指名。この記者の返答で「琴バウアー」に決まるなど、終始和やかな雰囲気だった。(SANKEI EXPRESS)