朝鮮戦争をともに戦った「血の友誼(ゆうぎ)」で結ばれ、経済的に北朝鮮と関係が深い中国には、これまでも北朝鮮の暴走を抑える役割が期待されてきた。
米紙ニューヨーク・タイムズも社説(2月13日、電子版)で、「中国人は、『多くの人が考えるほど中国は金正恩第1書記に対する影響力を持っていない』というが、おそらくそれは正しい」としながらも、「中国は他のどの国よりも、金第1書記を協調的な方向へ導く影響力を有している」と指摘。「金第1書記がウイスキーや他のぜいたく品を入手できないようにする、といった比較的穏健な制裁であっても、彼に、挑発的な行動をとり続けるのを躊躇(ちゅうちょ)させるだろう」と、中国が果たし得る役割を提案した。
一方で、対照的な議論が提起されている。
「戦略的忍耐」政策は失敗
「オバマ大統領の『戦略的忍耐』政策は失敗だった。この政策はもっぱら北朝鮮を無視しつつ、他方で中国を優しくおだてて、北朝鮮に圧力をかけさせるものだった」