米大統領選の民主党候補指名争い第4戦、南部サウスカロライナ州予備選が27日、州都コロンビアなどで投開票され、ヒラリー・クリントン前国務長官(68)がバーニー・サンダース上院議員(74)に圧勝した。クリントン氏は3勝1敗。黒人有権者が多い南部での強さを証明し、11州の予備選・党員集会が集中する序盤戦の天王山、3月1日のスーパーチューズデーへ弾みをつけた。
民主、共和両党とも4戦を終え、共和党は3連勝の不動産王、ドナルド・トランプ氏(69)がリードする展開。スーパーチューズデーの結果次第でクリントン、トランプ両氏が指名獲得へ大きく前進する可能性がある。
勝利演説でクリントン氏は「全米での戦いが始まる」と宣言、スーパーチューズデーへの決意を表明した。サンダース氏は、今後も戦い抜く考えを示した。
CNNテレビによると、開票率100%でクリントン氏の得票率は73.5%、サンダース氏が26.0%。
民主党の指名獲得には、全体の過半数となる2383人の代議員確保が必要。AP通信の推計によると、27日までの4戦でクリントン氏が91人、サンダース氏が65人の代議員を獲得した。