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震災を乗り越えるため、書くしかなかった 「バラカ」著者 桐野夏生さん (1/5ページ)

2016.3.6 14:00

あらゆるニュースに反応する旺盛な好奇心。「面白い世の中ですよね」=2016年2月29日、東京都千代田区(宮崎瑞穂撮影)

あらゆるニュースに反応する旺盛な好奇心。「面白い世の中ですよね」=2016年2月29日、東京都千代田区(宮崎瑞穂撮影)【拡大】

  • さまざまな国からの移民が暮らす「ありえたかもしれない日本」。「異文化の衝突が好きなんです」=2016年2月29日、東京都千代田区(宮崎瑞穂撮影)
  • 「バラカ」(桐野夏生著/集英社、1850円+税、提供写真)

 【本の話をしよう】

 警戒区域にある、うち捨てられた納屋に、その少女はいた。何を聞かれても、こう言うだけ。「ばらか」-。

 『OUT』や『東京島』など、時代の中でうごめく欲望をダイナミックにとらえてきた作家、桐野夏生(きりの・なつお)さん(64)。東日本大震災の発生後から、同時進行で連載を続けていた長編小説『バラカ』が、震災から5年を前に書籍化された。謎めいた一人の少女を軸に、震災前と、その8年後の「ありえたかもしれない日本」を、圧倒的な筆致で描いた。

 「震災も、時代と並行しながら書いていく仕事の仕方も、今までにない経験です。すべてが手探りでした」

 裏の欲望にひかれる

 大手出版社に勤める木下沙羅。未婚のまま40代を迎え、子供を欲しいという焦燥にも似た衝動に駆られる。そんなとき、沙羅は親友でテレビディレクターの優子からこんな情報を耳にする。「ドバイには、子供を売っている『ベビー・スーク(赤ちゃん市場)』があるらしい」。ドバイに向かった沙羅と優子は、美しい東洋人の女児と出会う。「バラカ」と名付けられたその少女をめぐり、欲望と運命が交錯し、疾走を始める-。

現実と小説世界を行き来しながら…

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