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ヨルダン シリア難民の暮らす町 故郷離れ3年「生活変えたいが…」 (1/4ページ)

2016.3.13 13:30

難民キャンプで暮らす男の子たち=2016年1月18日、ヨルダン(ワールド・ビジョン・ジャパン撮影)

難民キャンプで暮らす男の子たち=2016年1月18日、ヨルダン(ワールド・ビジョン・ジャパン撮影)【拡大】

  • ヨルダン東部の町アズラックにある難民キャンプ。約3万人が暮らす=2016年1月19日(ワールド・ビジョン・ジャパン撮影)
  • ヨルダン東部の町アズラックにある難民キャンプの様子=2016年1月19日、ヨルダン(ワールド・ビジョン・ジャパン撮影)
  • 食料配布の様子を柵越しに見守るシリア難民の子供たち=2016年1月18日、ヨルダン(ワールド・ビジョン・ジャパン撮影)
  • 紛争で両親を亡くした子供たちの施設で、元気に遊ぶ子供たち=2016年1月16日、ヨルダン(ワールド・ビジョン・ジャパン撮影)
  • シリアから逃れヨルダンで暮らす13歳の少女。父親は、砲撃を受けシリアで亡くなったという=2016年1月16日、ヨルダン(ワールド・ビジョン・ジャパン撮影)
  • ワールド・ビジョン・ジャパンの渡邉裕子(ひろこ)さん=2015年10月21日、ヨルダン(提供写真)
  • ヨルダン・イルビド、ヨルダン・ダルアー
  • ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)__キリスト教精神に基づいて開発援助、緊急人道支援、アドボカシー(市民社会や政府への働きかけ)を行う国際NGO。子供たちとその家族、そして彼らが暮らす地域社会とともに、貧困と不公正を克服する活動を行っている。http://www.worldvision.jp/

 「シリアからヨルダンに来て3年、もうこんな生活はうんざり。どうにかして生活を変えたいと思っているのに…」

 マンスーラと名乗る女性は泣き出した。ヨルダン北部、シリアとの国境に近いイルビドという町で、シリア難民が身を寄せる住居を訪れた際の出来事だ。

 床にはくたびれたじゅうたんが敷いてあったが、壁は冷えきっていて冷気が伝わってくる。部屋の真ん中には難民支援団体から支給されたという真新しいガスストーブが置いてあった。「寒いでしょうから、これで暖まって」。しきりにストーブのスイッチを入れようとするが、そのたびに丁重にお断りした。

 平日の昼間、その家には彼女と2人の息子、義理の父、義理の妹がいた。マンスーラさんは文字を読むことができない。暦も理解できないから、子供たちの正確な年齢を知らない。見た目には2人とも10歳前後に見える。

 ヨルダンに来る前、一家はヨルダン国境から10キロほど離れたダルアーというシリアの町に住んでいた。あるとき家に迫撃砲が撃ち込まれ、めちゃくちゃに破壊された。故郷を離れる決心を固め、身分証明証を探したが、がれきの山から取り出すことはできなかった。

支援はあるものの家賃を払ってしまうと生活はぎりぎり

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