【牧野直子の健康ごはん】
今回の料理のポイント食材はプルーン。そのまま食べたりすることが多いようですが、甘みやほのかな酸味などを生かして、料理にも幅広く使うことができます。
カジキのソテーのプルーン仕立ては、プルーンを刻んで赤ワイン、しょうゆ、みりんと一緒に煮ることで、おなじみの照り焼きソースを洋風に風味豊かに仕上げました。しょうゆが入っているのでごはんに合いますが、プルーンが入ることでパンやパスタなどの洋風な主食にも合います。
プルーンはプラムを乾燥させたドライフルーツの一つ。日本で食べられているほとんどがカリフォルニア産のプルーンです。生の果実が乾燥されるのでいろいろな栄養素が凝縮されますが、カリウム、βカロテン、ネオクロロゲン酸などが期待できます。カリウムは余分なナトリウムの排泄(はいせつ)に役立つため、血圧のコントロールに働きます。βカロテンは抗酸化作用や、必要に応じてビタミンAに変わり喉や鼻の粘膜を丈夫にしたり、肌に潤いを与える役割があります。また、ネオクロロゲン酸という抗酸化物質が多く、LDL(悪玉)コレステロールを減らす働きが期待できます。1日4~5粒(約30グラム)が目安ですが、甘みに含まれる天然のソルビトールは便を緩くします。食べ慣れない人は2~3個から始めましょう。密閉容器に入れておけば手軽に食べられますよ。