自制の効いた対応には、どうやら、中国スポーツ界を統括する国家体育総局の意向が働いているようだ。国家体育総局の公式ウェブサイトに今月8日、「競技コンディションのピークとどん底 日本女子サッカーが啓示するもの」と題する評論が掲載された。
ライバルの敗因分析
評論は、2011年W杯ドイツ大会の優勝以来、12年ロンドン五輪銀メダル、15年W杯カナダ大会準優勝など輝かしい成績を収めてきた「なでしこジャパン」について、「実力でいえば、現在、アジアで日本と渡り合えるチームはない」と評価した上で、系統だったトレーニングが不足したことや、佐々木則夫監督(57)がチームを掌握し切れなかったことに加え、チーム自体のコンディションに問題があったと分析している。
さらに評論は「女子サッカーで世界トップクラスの日本代表であろうと、世界の二流から一流にはい上がろうとしている中国代表であろうと、スポーツの基本的な法則からは逃れられない」と、コンディションが試合結果を左右すると強調している。