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漢字を日本の国語として読みなさい 白川静が生涯をかけた和漢をまたぐ「同時の東洋」 松岡正剛 (1/4ページ)

2016.3.20 10:00

 【BOOKWARE】

 この連載もそろそろクロージングが近づいてきた。「ブックウェア」と銘打ってみたのだが、あらためて振り返ると、ぼくの「読み書き」をめぐる思想の根底には、白川静さんの和漢をまたぐ漢字文字文化論があったのだと思える。

 ぼくは27歳の1971年に「遊」を創刊した。この年、白川さんの最初の著書『漢字』が岩波新書から発刊された。これまでにない大胆な漢字思想が繰り広げられていて、かなり衝撃を受けた。そんじょそこらの漢和字典の知では書けないことばかりが披露されていて、目から鱗がばらばら落ちた。白川さんがこの本を書いたのが60歳だったことにも驚いた。大器晩成だったのではない。それまで誰も白川漢字学の高さと深さに注目していなかったのだ。

 白川さんは18歳で『詩経』と『万葉集』を同時に読むと決断した。福井の貧しい家に育った白川さんは、大阪の政治家の書生をしながら夜間の学校に通うのだが、そのなかで和漢をまたぐ文字文化の根本に触れ、その本質を究めたいという強い念願をもった。以来、ひたすら漢字研究と古典研究に邁進し、「漢字とその文化を古代東洋の国語として解読する」という離れ技をやってのけた。

かつてない「文字の総合民俗学」

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