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空間に染み渡る 締め出された命の痕跡 國府理展「オマージュ 相対温室」 椹木野衣 (1/6ページ)

2016.3.28 10:00

「オマージュ_相対温室」水槽、木材、鉄、レンガ、アクリル、土、水、340×1900cm、2014年(豊永政史さん撮影、提供写真)

「オマージュ_相対温室」水槽、木材、鉄、レンガ、アクリル、土、水、340×1900cm、2014年(豊永政史さん撮影、提供写真)【拡大】

  • 「自動車冷蔵庫」自動車、業務用冷凍機(140×130×300cm、1998年、豊永政史さん撮影、提供写真)
  • 「Typical_Biosphere」ポリカーボネート板、鉄、木材、514×500×500cm、2009~10年、豊永政史さん撮影、提供写真)
  • 美術家の國府理(こくふ・おさむ)さん(豊永政史さん撮影、提供写真)
  • 「Typical_Biosphere(『國府理展_相対温室』のためのスケッチ原画)」、紙、ペン、水彩絵の具、35.5×24.5cm、2014年(豊永政史さん撮影、提供写真)

 【アートクルーズ】

 事故により急遽中止に

 一昨年の4月30日、ふだんのようになにげなくツイッターのタイムラインを追っていると、美術家の國府理(こくふ・おさむ)が個展会場で死亡しているところを発見されたという一報を目にした。

 記事によると、國府は緑豊かな森に囲まれた国際芸術センター青森(青森公立大学、設計=安藤忠雄)で、わずか数日前の26日から展覧会「相対温室」を開けたばかりで、閉館時間のあと、不具合が残っていた新作「エンドレス・レイン」の点検作業をしていたらしい。

 作品は大型の透明なアクリル板で密閉された空間に軽自動車を設置し、エンジンが断続的に作動すると、色づいた液体が雨のように車内に降り注ぐ仕掛けになっていた。密閉された空間のなかでエンジンがかかったまま床に倒れているのに気づいた職員の通報で、作家は青森市内の病院に緊急搬送されたものの、まもなく帰らぬ人となった。

 外傷もなく、死因は排ガスによる一酸化炭素中毒と思われる。國府の展覧会は急遽(きゅうきょ)、中止となり、会期中に予定されていた関連企画もすべてなくなって、センターそのものも、しばらくのあいだ休館を余儀なくされた。

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