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【パリ羊羹コレクション】(下) 共通する「おいしさと美しさ」 (3/4ページ)

2016.3.28 14:00

パリ羊羹コレクションの出展11社のブースで熱心に説明を聞く来訪者たち。中には「何でできているのか」「どこで買えますか」などと次々に質問を浴びせる来訪者もいた=2016年3月19日、フランス・首都パリ・マレ地区(田中幸美撮影)

パリ羊羹コレクションの出展11社のブースで熱心に説明を聞く来訪者たち。中には「何でできているのか」「どこで買えますか」などと次々に質問を浴びせる来訪者もいた=2016年3月19日、フランス・首都パリ・マレ地区(田中幸美撮影)【拡大】

  • 生菓子作りのデモンストレーションで猫の生菓子を作ってもらってうれしそうな男の子。「かわいそうで食べられない」=2016年3月20日、フランス・首都パリ・マレ地区(田中幸美撮影)
  • 3月18日には生菓子作りのデモンストレーションコーナーの片隅にお茶席が設けられ、大勢の人が興味深く茶をたてる様子を見守ったり、生菓子と一緒に抹茶を味わったりした=2016年3月19日、フランス・首都パリ・マレ地区(田中幸美撮影)
  • 来訪者に羊羹(ようかん)を薦めながら、その素晴らしさを身ぶり手ぶりでユーモアを交えて力説する回進堂の菊池清社長(左)=2016年3月19日、フランス・首都パリ・マレ地区(田中幸美撮影)
  • 御菓子つちや(岐阜県大垣市)のディスプレーには代表銘菓「柿羊羹」をはじめ、三越のライオン像をモチーフにした「ライオン羊羹_威風百々」、グラデーションが美しい半生干菓子「みずのいろ」が並ぶ=2016年3月19日、フランス・首都パリ・マレ地区(田中幸美撮影)
  • 巌邑堂(浜松市中区)の展示のテーマは「ナイトクラブ」。平安時代の「ナイトクラブ」を念頭に、びょうぶと手まりとぼんぼりをイメージした羊羹の創作和菓子を並べた。酒かす入りのカステラ生地で練り羊羹を挟んだ「花邑(かゆう)」(写真奥)は、緑色の抹茶、黄色のカボチャなどを生地に混ぜ、香りや色彩感で四季を表現した=2016年3月18日、フランス・首都パリ(田中幸美撮影)
  • 米屋の展示では、「虹の架け橋」と呼ばれるレインボーカラーの羊羹(ようかん)に来訪者の目が釘付けになっていた=2016年3月18日、フランス・首都パリ(田中幸美撮影)
  • 鈴懸(福岡市博多区)は、アンズや洋ナシなどドライフルーツを刻んだものを入れて練り込んだニューウェーブ羊羹「うたかた」をメーンに展示=2016年3月18日、フランス・首都パリ(田中幸美撮影)

 パリ中心部に近いとはいえ、コンベンションセンターやホールのような大きな施設ではなく、注意しないと通り過ぎてしまう細い小道に面した小さな建物が会場で、当初は「1日150人来ればいい方だろう」とさえいわれた。だから、予想外の大勢の客の来訪に関係者は喜びを隠せなかった。

 商談に発展しそうなケースも見られた。菊地さんによると、試食していた客が突然名刺を取り出して「この黒糖の羊羹が口に合った。どこで買えるのか」と質問されたほか、「経営しているカフェで出したい」「和食レストランを始めたいが和菓子が必要だ」などという申し出が相次いだという。

 米屋(千葉県成田市)の諸岡良和社長(41)も、「日本の人口が減ってマーケットも縮小するのだから、外国への販売も考えなくてはいけない」と話す。

 今回は2015年度の中小企業庁「ふるさと名物応援事業補助金(JAPANブランド育成支援事業)」に採択されているため、現地での販売はできなかったが、今後は販売を視野に入れた展開も検討するという。

虎屋の黒川光晴さん「いろいろな羊羹を食べて、みなさん味の差をわかってくださった」

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