日本相撲協会は28日、東京都墨田区の両国国技館で理事会を開き、八角(はっかく)親方(52)=元横綱北勝海(もくとうみ)、本名・保志(ほし)信芳、北海道出身=が理事長に再選された。評議員会で選任された親方10人の理事による互選で、43歳の貴乃花親方(元横綱)との一騎打ちを制した。任期は2年。
出席者によると、推薦を受けた八角、貴乃花両親方を除く多数決で6対2だった。尾車親方(元大関琴風)や、春日野親方(元関脇栃乃和歌)をはじめとする出羽海一門の3人らが八角親方を支持。貴乃花親方を推したのは伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)と山響(やまひびき)親方(元幕内巌雄)だけだった。
記者会見した八角親方は「江戸時代から続く大相撲という文化を後輩につなぐ責任がある。力士が力を出せる環境づくりを進め、協会員一丸となって頑張っていきたい」と抱負を述べた。一方、貴乃花親方は「肩の荷が下りた。すがすがしい気持ち。協会員の本分である弟子の育成に力を入れる」と淡々と語った。(SANKEI EXPRESS)