上田家の素晴らしいお笑い教育 児嶋一哉

2016.3.6 13:30

 【人力全開!アンジャッシュ】

 今年の正月旅行は、1月1日~6日までシンガポールのセントーサ島とインドネシアのビンタン島にくりぃむしちゅーの上田さん夫婦、小学3年生の娘さん、4歳の息子さん、児嶋夫婦の6人で行きました。行きました、というか、上田さんが結婚祝いということで旅行をプレゼントしてくれました!

 会話にダメ出し

 6日間の旅行でユニバーサルスタジオに行ったり、海でカヌーやボディーボードをやったり、アーチェリーをやったり、バギーに乗ったり、おいしい物を食べたり-と、いろいろありましたが、一番印象に残ってるのは、旅行とは関係ない上田さんの子供に対するお笑いのスパルタ教育です。

 例えば、息子さんがうちの奥さんの似顔絵を描いているとき、こんな会話が交わされました。

 上田「しーちゃん(うちの奥さん)の顔描きたいの?」

 息子「描きたい!」

 上田「お母さんは描きたい?」

 息子「描きたい!」

 上田「児嶋さんは?」

 息子「描きたい!」

 上田「そこは描きたくないだな。描きたくないって言わないと落ちないだろ。笑い1個逃したな」と言って、もう1度、1からやり直すんです。「しーちゃんの顔描きたい?」から「児嶋さんは?」までやって、息子さんが「描きたくない」と言うと、上田さんは「うん! そう!」と大きくうなずいてました。

 小3に弄られまくる

 そんな家庭で育っているので、小学3年生のお姉ちゃんのお笑い力は半端じゃありません。例えばこんなやり取り。

 上田「しーちゃんはきれい?」

 娘 「きれい」

 上田「お母さんは?」

 娘 「きれい」

 上田「児嶋さんは?」

 娘 「ブサイク」

 笑いになると分かって一発でブサイクと言うんです! そんな返しをした娘をうれしそうに見ている上田さん。凄(すご)い一家だと思いました。

 他にもレストランでペーパーチキン(鶏を紙で包んで焼いた料理)をみんなで食べているとき、紙を剥がして食べるものとは知らず、僕は紙ごと食べてしまいました。すると、娘さんが「ちょっとヤギ嶋さん」と弄(いじ)ってきます。

 僕がコップを倒してズボンに水をこぼしてしまったときは「ビチョ嶋さん」。僕がJAPANのスペルを勘違いして「JAPPANじゃないっけ?」と言うと、「ジャパ嶋さん」と弄ってきます。

 芸人として将来有望

 一番びっくりしたのは子育ての話を聞いたときです。上田晋也という日本一のMCがいるのに、娘さんは「私がお父さんに初めてなついたときの話ね。お父さん、あの話ね」と話を振るんです! 僕は場を回す小3を初めて見ました。空気を読んでボケたり乗ったりもできるし、変顔もできるし、相当な芸人さんになってもおかしくないと本気で思いました。

 が、上田さんは芸人にしたくはないそうです。何だかもったいない気はしますが、どの世界に行っても人気者になることは間違いないと思いました。正月から小3の少女に笑いの刺激を受けるとは夢にも思いませんでした。

 そして数年の間、この場をお借りして色んな話をさせていただきましたが、ついに今回が最後になります。終わってしまうのは大変残念です。今まで読んでいただきありがとうございました!(お笑いコンビ「アンジャッシュ」 児嶋一哉/撮影:寺河内美奈/SANKEI EXPRESS)

 ■アンジャッシュ 1993年に結成された児嶋一哉と渡部建によるお笑いコンビ。スクールJCA1期生。2人は東京都八王子市出身で、都立日野高校の同級生でもある。2003年、「爆笑オンエアバトル」(NHK)第5回チャンピオンに輝く。「エンタの神様」では“コント仕掛けのスペシャリスト”と紹介された。

 ■こじま・かずや 1972年7月16日生まれ。A型。プロ麻雀士の資格を持つ。趣味は格闘技、バイク(大型自動二輪)。プロダクション人力舎・公式HP www.p-jinriki.com

 【ガイド】

☆テレビ東京「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」「ポンコツ&さまぁ~ず」「コレ考えた人、天才じゃね!?」

☆千葉テレビ放送「白黒アンジャッシュ」

☆宇野実彩子(AAA)&児嶋一哉デュエットソング「なろうよ」9日配信スタート

閉じる