リニアは全席指定で1度に1000人程度を運ぶ。名古屋駅で東海道新幹線と相互に乗り換えられるようにする。料金は新幹線よりも品川-名古屋で700円、品川-大阪で1000円ほど高くなる見通し。名古屋以西のルートは未確定だが、名古屋市から奈良市付近を通り、終点は新大阪駅が想定されている。
品川-名古屋で約40分、さらに新大阪まで1時間ほど。いずれも「のぞみ」の半分程度の時間で済む。移動時間短縮による経済効果は大きく、三菱UFJリサーチ&コンサルティングは「開業後50年間で10兆7000億円」と試算している。
一方、北陸新幹線は東京から北陸を経由して大阪まで約700キロの建設が計画されている。このうち東京-長野は「長野新幹線」として1997年に開業。最高時速260キロの長野-金沢の営業運転が始まれば東京-金沢は約2時間半で結ばれる。日本政策投資銀行によると、石川県内への経済波及効果は年間約124億円にのぼる見込みという。