【その7】長期間でかかるコストは無視できない
信託報酬を抑えながら、損失リスクの小さいファンドを狙う
コストを抑えなければ節税メリットは最大化できない。NISAは長期投資向きなので、まずはノーロードながら信託報酬も低いインデックスファンドを狙っておきたい。国内株式型と外国債券型を組み合わせてみた。
一方で、非課税の恩恵を確実に享受するべく損失リスクはできる限り回避しておきたい。また、リスクコントロールを前提にしたバランス型投信もオススメ。先進国と新興国の株式・債券にオルタナティブ運用(代替運用)する「楽天みらいファンド」、1年ごとにリバランスを行なう「楽天資産形成ファンド」が相場の下げ局面には強みを発揮する。
西原憲一 UFPF 暮らしのマネー全般に精通し、FPコンサルティングのほか、セミナー講師、書誌執筆も多数あり。
【その8】期間いっぱいの5年間で値上がり期待
キャピタルゲインを狙って株式ファンドに
NISAは、利益が大きければ大きいほど非課税メリットが生かせるので、値上がり益が期待できるファンドをピックアップした。
日本株アクティブファンドでは「ひふみプラス」。独自の銘柄選択で高いパフォーマンスを上げている。分配金がないのもNISA向き。大型優良株中心の「コモンズ30ファンド」と組み合わせると分散効果あり。
テーマ型ファンドで実績があるのが「ピクテ・バイオ医薬品ファンド(1年決算型)」。話題のシェールエネルギー関連銘柄に投資する「DIAMシェール株ファンド」は、これからの大きな成長が期待できる。
馬養雅子 オフィス・カノン 資産運用やマネーに関する記事を新聞や雑誌に数多く執筆。