「石橋が好きでも、写真が趣味でもなかったんですが、集めてみると『石橋』と一口で言えど形はさまざま。見る角度によって表情も変わる」。いつしか石橋にのめりこみ、「石橋愛好家」を自称するようになった。
石橋ファン同士で交流するうち、愛好団体の会報に見慣れない言葉が載っていた。「マンポ」。そこで紹介されていた大沙川隧道を訪ねてみると、トンネルのアーチの丸い形に不思議と心が安らいだ。石橋も面白いが、マンポも負けず劣らず面白い。
こうして、約15年前から全国のマンポ探訪が始まった。
語源は?
森野さんが調べたところ、「マンポ」は滋賀県南部を中心に使われている呼び名だった。滋賀県北部や三重県などでは「マンボ」と言い、愛媛県や岡山県、兵庫県などに行けば、「マンプ」と呼ばれていた。
そもそも、この変な言葉の語源は-。