マンポは古くから人々の生活に根付いていたようだ。「見ているだけでほっとするんです。アーチの丸い形は人間も柔らかくします」。その魅力について森野さんはこう話す。
全国に珍しいマンポがあると聞けば、カメラを携えてどこへでも飛んでいく。ギャラリーや公民館などを借りて、撮りためた写真の展示会も何度か開いてきた。
しかし撮影を続けている間にも、老朽化を理由に取り壊されたマンポは少なくない。「廃れゆくマンポ文化を守りたい」。写真展はそんな思いで開いている。「写真に感動しました」「マンポを残してほしい」。訪れた人が書き残していくメッセージは、森野さんの活動の原動力になっている。