そのうえで、かつての栄華を誇っていた電気街の変わりぶりに、「日本橋は特殊な街だと思われているが、実は全国の商店街と変わらない問題を抱えている」と指摘する。
その象徴的な例として、堺筋沿いにコンビニエンスストアやファストフード店の進出を挙げている。
「地場の企業が減って、全国チェーン店が増えている。また、飲食店が増えていても、実は地元の人が経営する個人商店が増えているわけではありません。この傾向は、全国の商店街でも同じことがいえます」
その一方で、「ウラなんば」といった地域が注目されていることを指摘し、「中古フィギュア店や携帯電話の買い取り店など、大手資本が参入できそうにない業界が日本橋で生き残っている。商品の回転が早いパソコン専門店もいまだに営業を続けている。今後はそういったニッチな業界が集まる街になるのではないか」と話している。