【試乗インプレ】エコカー全盛のいま、宝くじを買ってでもレクサス「RC F」が欲しくなるワケ (1/6ページ)

  • レクサス「RC F」


■高性能スポーツカーにしか出せない魅力とは

 みなさんはレクサスの高性能スポーツクーペ「RC F」をご存じだろうか。もしかすると、とくにモータースポーツに興味のない人にはあまり馴染みがないかもしれないが、自動車ファンの間では「気軽にサーキット走行を楽しめる日本のプレミアム・スポーツカー」としてよく知られた存在だ。このクルマに初めて乗ったのがちょうど1年前。静岡県の富士スピードウェイで時速240キロを出したときに、「これはレーシングカーなのでは」と錯覚するほどの衝撃を肌身で感じた。しかしだ…。エコカー全盛時代に逆行する5リッターの大排気量マシンを日常生活で乗りこなすのは、ちょっと無理があるのではないだろうか。一般道では扱いづらくて不便を感じるのではないか。今回、再び試乗する機会を得たので、いろんな疑問と期待を抱きながら、その実用性と魅力を探ってみた。そこから見えたこととは-。(文・カメラ 大竹信生)

 RC Fの「F」が持つ意味

 RC Fはドライバーの腕に関係なく、一般道からサーキットまで誰でもシームレスに楽しめる究極のスポーツカーとして開発され、2014年10月に販売開始した。車両価格は約1000万円。かなり悔しいが、自虐的に言えば、我々のような一般サラリーマンにはまず縁のないクルマだ。

 今のうちに断わっておくと、RC Fは同じ日に発売したスポーティークーペ「RC」をベースとしているが、中身はほとんど別のクルマ。見た目は双子のように似ているが、エンジンや足回り、空力などレクサスのスポーツ部門「F」グループがすべて専用設計した高性能マシンなのだ。RCの約2倍のプライスタグが付いているのも頷ける。

 ちなみに「F」とは、レクサスが車両開発の拠点とする富士スピードウェイの頭文字。RC Fのように車名に「F」が入ることは、サーキットで鍛え抜かれた最高峰の技術がびっしりと詰め込まれていることを意味する。とくにRC Fはレクサス・モータースポーツの顔として、「SUPER GT」など様々なレースに参戦しているのだ。

コイツは「やっぱり速ぇー!」。でも本音は…