凄腕パイロットが35ドルの機器に惨敗! 摸擬戦でAI操縦機体が何度も撃墜 (1/5ページ)

2016.7.24 17:04

  • シミュレーションの仮想空間でALPHAと空中戦を行うジーン・リー氏(シンシナティ大学HPより)
  • 現代最強の戦闘機とされる米国のF-22ラプター。将来的には、AIが操る無人戦闘機と共同で任務にあたる可能性もある(米空軍公式HPより)
  • シミュレーションの仮想空間でALPHAと空中戦を行うジーン・リー氏(米シンシナティ大学HPより)
  • 英国製の教育用パソコン「ラズベリーパイ」
  • 現代最強の戦闘機とされる米国のF-22ラプター。将来的には、AIが操る無人戦闘機と共同で任務にあたる可能性もある(米空軍公式HPより)
  • 航空自衛隊のF-2戦闘機。極めて高い機動性能を追及して開発され「平成のゼロ戦」を目指した。AIパイロットによるアシストが導入されれば、空中戦で無敵となる可能性を秘めている(岡田敏彦撮影)


【軍事ワールド】

 囲碁や将棋で人間に勝つまでに成長したAI(人工知能)が、戦闘機同士の空中戦でも人間を打ち負かした。米シンシナティ大学と産業界、米空軍が共同で開発した戦闘機操縦用の人工知能(AI)の「ALPHA」が、元米軍の敏腕パイロットと模擬空戦を行い、圧勝したのだ。しかもAIを作動させるハード(機器)の価格はわずか35ドル(約3600円)。将来の空の戦いにもはや人間の出番はなく、操縦席のない“無人戦闘機”が飛び交うことになりそうだ。(岡田敏彦)

 無敵の撃墜王

 前後左右に頭上まで、青い空を映し出した映像パネルに覆われた一室。中央の“操縦席”に座ったベテランパイロットは、AIが操縦する機体とシミュレーションの空中戦を行う。大規模なゲーム施設のようだが、この仮想空間でAIが人に圧勝したことを、同大学の学内誌のほか米ニューズウイーク誌や英デイリーメール紙(いずれも電子版)などが6月末に報じた。

 同大の院生らが産官学の共同で開発したAIの「ALPHA」とシミュレーターで模擬空戦したのは、元空軍大佐のジーン・リー氏。米海軍での「トップ・ガン」にあたる、米空軍のエリートパイロット養成機関「戦闘機兵器学校」を卒業した経歴を持ち、操縦技術は折り紙付きだ。

リー氏はALPHAを一度も撃墜できず、逆に何度も撃墜された

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