【試乗インプレ】車高200ミリでも速い! クロカン仕様のボルボ「V60」(前編) (1/5ページ)

  • 相模湖周辺を走るボルボ「V60 クロスカントリー」
  • 桂川に架かる橋の上を走るボルボ「V60 クロスカントリー」
  • 2リッターのディーゼルエンジンを搭載
  • シンプルな美しさと使いやすさが魅力のインテリア
  • インテリア
  • ドア開口部は広くて乗り降りしやすい
  • 桂川に架かる橋の上を走るボルボ「V60 クロスカントリー」。橋の奥は山梨県。手前は神奈川県。
  • ボルボ「V60 クロスカントリー」
  • ボルボ「V60 クロスカントリー」
  • 秋川橋を走るボルボ「V60 クロスカントリー」
  • 桂川に架かる橋の上を走るボルボ「V60 クロスカントリー」
  • 相模湖周辺を走るボルボ「V60 クロスカントリー」
  • 相模湖周辺を走るボルボ「V60 クロスカントリー」
  • 相模湖周辺を走るボルボ「V60 クロスカントリー」
  • 相模湖周辺を走るボルボ「V60 クロスカントリー」
  • 相模湖周辺を走るボルボ「V60 クロスカントリー」
  • 相模湖周辺を走るボルボ「V60 クロスカントリー」
  • 相模湖周辺を走るボルボ「V60 クロスカントリー」
  • 相模湖周辺を走るボルボ「V60 クロスカントリー」
  • 相模湖周辺(秋川橋)を走るボルボ「V60 クロスカントリー」
  • オレンジに光るランプは、後方から迫るクルマやバイクの存在を知らせるブラインドスポット・インフォメーション・システム(BLIS)
  • アダプティブ・クルーズコントロール(ACC)で前方のクルマを自動追従中。ACC使用時はグリーンのサインが表示される
  • 角が取れて柔らかい印象のヘッドランプ
  • 角が取れて柔らかい印象のヘッドランプ
  • ヘッドライト(ロー)を点灯
  • ローハイビーム、ポジションランプを点灯
  • 車高は余裕の200ミリ。ボディ下部を跳ね石などから守るスキッドプレートを装備している
  • マフラー
  • 試乗したのは「D4」エンジンを積むディーゼル車
  • ウインカーを点滅させてみる
  • クロスカントリーはミラーが黒塗りとなる
  • ボルボのアイコンの一つ、縦長のテールランプ
  • リヤコンビネーションランプを点灯させる
  • ブレーキランプが点灯した状態の縦長テールランプ
  • ハザードとブレーキランプが光った状態
  • リヤスポイラーに内蔵したストップランプ
  • ローハイビーム、ポジションランプ、ウインカーをすべて点灯させたヘッドランプ
  • V60 クロスカントリーなら、こんな所にも入れちゃう。ノーマルのV60なら入り口でフロントアンダーをぶつけるはず
  • V60 クロスカントリーなら、こんな所にも入れちゃう。ノーマルのV60なら入り口でフロントアンダーをぶつけるはず
  • V60 クロスカントリーなら、こんな所にも入れちゃう。ノーマルのV60なら入り口でフロントアンダーをぶつけるはず
  • ボルボ「V60 クロスカントリー」
  • ボルボ「V60 クロスカントリー」
  • ボルボ「V60 クロスカントリー」
  • ボルボ「V60 クロスカントリー」
  • 2リッターのディーゼルエンジンを搭載
  • 広報車はオプションの18インチタイヤを装着(235/50R18)
  • ホイールハウスを縁取るフェンダーエクステンション
  • クルーズコントロールの起動ボタン。「+/-」で上限速度を、「矢印(⇔)」で車間距離を設定する
  • 音声ボタンを使えば、ナビの目的地など話すだけで設定できる。インフォテインメント・システムのほとんどが、このシンプルなジョグダイヤルで操作可能
  • とても握りやすい形状のステアリングホイール


 スウェーデンの自動車メーカー、ボルボが昨年10月、スポーツワゴンとSUV(スポーツ用多目的車)を融合させたクロスオーバー「V60 クロスカントリー」を日本市場に投入した。このクルマの最大の特徴は、ベース車両のV60を65ミリもリフトアップして最低地上高を200ミリまで拡大し、オフロード走破性を大幅に高めたことだ。今回のインプレは、優れた環境性能と静粛性が持ち味のクリーンディーゼルターボエンジンを搭載した「D4 SE」というモデルを試乗した。前編では外観や舗装路での走行性能、安全装備をじっくりチェックする。(文・大竹信生 写真・瀧誠四郎)

 「利便性」「スポーツ性能」「走破性」の三拍子

 ボルボのクロスカントリー・シリーズは、ワゴンタイプのVシリーズから派生したオフロードテイストの強いモデルだ。今回試乗したV60 クロスカントリーのベースであるV60は、多目的性に優れるエステート(ステーションワゴン)に、高い運動性能をプラスしたスポーツワゴンと呼ばれる車種。これにSUVの要素を融合させたクロスカントリーは、その“血統”の良さから「利便性」「スポーツ性能」「走破性」の三拍子が備わっているはずと勝手に期待してしまう。普段はスバルのレガシィ アウトバック(前身のレガシィ ランカスターも)に乗り慣れている筆者にとって、ここは非常に興味深いポイントだ。

 現在、ボルボのラインアップでクロスカントリーの呼称が付くモデルはV40とV60の2車種のみ。車両寸法やエンジンが大きいV60の方がアッパーモデルとなる。ちなみにボルボには「XC」シリーズという本格SUVがあるが、Vシリーズがベースのクロスカントリーはそれよりも “マイルド仕立て”となる。

 SUVらしさは200ミリという車高の他にもたくさん盛り込まれている。V60と差別化したハニカムグリル、ボディ下部を跳ね石などから守るスキッドプレート、荷物を屋根に積載するときに使うルーフレール、(タイヤを格納する)ホイールハウスを縁取るフェンダーエクステンションなど、ラフロードにも耐えうる装備でがっちりと身を固めている。

低回転域から極太トルクを発揮するディーゼルエンジン