「金」逃し号泣の吉田沙保里 母も涙「霊長類最強とかいわれても私のかわいい娘」 (1/3ページ)

2016.8.19 14:36

  • 決勝で敗れ、母、幸代さんの元で泣きじゃくる吉田沙保里(左)=森田達也撮影
  • 女子53キロ級で2位となり、表彰式で涙を拭う吉田沙保里=リオデジャネイロ(共同)
  • 女子53キロ級決勝米国選手(右)と対戦する吉田沙保里=リオデジャネイロ(共同)
  • 女子53キロ級決勝米国選手(右)と対戦する吉田沙保里=リオデジャネイロ(共同)
  • 女子53キロ級決勝米国選手(右)と対戦する吉田沙保里=リオデジャネイロ(共同)
  • 女子53キロ級決勝米国選手(上)と対戦する吉田沙保里=リオデジャネイロ(共同)
  • 女子53キロ級決勝米国選手(上)と対戦する吉田沙保里=リオデジャネイロ(共同)
  • 女子53キロ級決勝米国選手(上)の攻めをこらえる吉田沙保里=リオデジャネイロ(共同)
  • 女子53キロ級決勝米国選手(右)に敗れマットに崩れ落ちる吉田沙保里=リオデジャネイロ(共同)
  • 女子53キロ級決勝米国選手(左)に敗れた吉田沙保里=リオデジャネイロ(共同)
  • 女子53キロ級決勝米国のヘレン・マルーリス(左)に敗れ、顔を手で覆う吉田沙保里=リオデジャネイロ(共同)


 【リオデジャネイロ=細田裕也】金メダルを逸すると、吉田沙保里はマットにうずくまったまま、しばらく立ち上がることができなかった。そして、スタンドで見守った母の幸代さん(61)と兄の栄利(ひでとし)さん(36)のもとに近づき、ようやく抱き合うと「お父さんに怒られる」と声を震わせた。期待された4連覇への重圧には勝てなかった。

 「もうレスリングはいいんじゃないかな」。前回ロンドン五輪後の家族会議で、栄利さんは妹の吉田にやんわり「引退」を持ちかけた。

 当時29歳。実績は十分だし、これからは衰えとの戦いになる。家族なりの配慮だったが、吉田はその場で「リオを目指す」と即答した。

 その2年後、父の栄勝(えいかつ)さんが死去した。3歳のときからレスリングの指導を受けた師匠。それから吉田は「タックルに入るとき、父が背中を押してくれるはず」と公言するようになった。後輩の指導役も率先して買って出るようになり、いつも叱ってくれる父がいないむなしさをレスリングにぶつけては、4連覇だけを目指した。

「あんな不安そうな顔をしていたのはきょうが初めてだった」

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。