【試乗インプレ】こんな人にお勧めしたいディーゼルSUV ボルボ「V60 クロスカントリー」(後編) (5/6ページ)

  • 湖畔から県道へ続く斜面を駆け上がるボルボ「V60 クロスカントリー」。分かりづらいかもしれませんが、結構傾斜はキツいです
  • 県道から湖畔へ向かうボルボ「V60 クロスカントリー」。所々、デコボコが激しいです
  • V60 クロスカントリーなら、こんな所にも入れちゃう。ノーマルのV60なら入り口でフロントアンダーをぶつけるはず
  • V60 クロスカントリーなら、こんな所にも入れちゃう。ノーマルのV60なら入り口でフロントアンダーをぶつけるはず
  • ボルボ「V60 クロスカントリー」
  • ボルボ「V60 クロスカントリー」
  • 車高は余裕の200ミリ。ボディ下部を跳ね石などから守るスキッドプレートを装備している
  • 県道から湖畔へ下るボルボ「V60 クロスカントリー」。分かりづらいかもしれませんが、結構な傾斜です
  • 県道から湖畔へ下るボルボ「V60 クロスカントリー」。分かりづらいかもしれませんが、なかなかの傾斜です
  • 湖畔から県道へ続く斜面を下るボルボ「V60 クロスカントリー」。分かりづらいかもしれませんが、結構傾斜はキツいです
  • 県道から湖畔へ向かうボルボ「V60 クロスカントリー」
  • これならアウトドアがもっと楽しくなる
  • オフロードをものともせず。さすがクロスオーバーSUV。V60だったらここまで余裕はないはず
  • ボルボ「V60 クロスカントリー」と一緒ならアウトドアがもっと楽しくなるはず
  • 未舗装でもへっちゃら。さすがクロスオーバーSUV。V60だったらここまで余裕はないはず
  • 未舗装でもへっちゃら。さすがクロスオーバーSUV。V60だったらここまで余裕はないはず
  • 未舗装でもへっちゃら。さすがクロスオーバーSUV。V60だったらここまで余裕はないはず
  • 未舗装でもへっちゃら。さすがクロスオーバーSUV。V60だったらここまで余裕はないはず
  • 未舗装でもへっちゃら。さすがクロスオーバーSUV。V60だったらここまで余裕はないはず
  • 未舗装でもへっちゃら。さすがクロスオーバーSUV。V60だったらここまで余裕はないはず
  • 車高が200ミリもあれば大抵の場所は余裕
  • 車高が200ミリもあれば大抵の場所は余裕
  • ボルボ「V60 クロスカントリー」
  • 「ルーフから顔を出して手を振ってみて」と促されるままにやってみましたが…これがけっこう恥ずかしい
  • ボルボ「V60 クロスカントリー」
  • ボルボ「V60 クロスカントリー」
  • ボルボ「V60 クロスカントリー」
  • ボルボ「V60 クロスカントリー」
  • ボルボ「V60 クロスカントリー」
  • ボルボ「V60 クロスカントリー」
  • 湖畔から県道へ続く斜面を駆け上がるボルボ「V60 クロスカントリー」。分かりづらいかもしれませんが、結構傾斜はキツいです
  • 湖畔から県道へ続く斜面を上がるボルボ「V60 クロスカントリー」。分かりづらいかもしれませんが、結構傾斜はキツいです
  • 広報車はオプションの18インチタイヤを装着(235/50R18)
  • ホイールハウスを縁取るフェンダーエクステンション
  • 2リッターのディーゼルエンジンを搭載
  • 2リッターのディーゼルエンジンを搭載
  • 後席を倒せばフルフラット状態に。大人2人が横になれる広さ
  • 後席を倒さなくても広々とした荷室。三段脚立の縦置きも余裕
  • ルーフを閉じた状態
  • シェードカバーを開けると開放感が増す
  • ルーフをポップアップさせた状態
  • 白い空しか見えないので分かりづらいですが、ルーフを完全に開けた状態
  • 前席のドリンクホルダー
  • 前席のアームレスト。その下には収納ボックス
  • リヤの視界はこんな感じ。後端が下がっているので、リヤウインドーにあまり高さはない
  • 後席のアームレストは横幅があるので、隣の人に遠慮することなく使える
  • ピラーに設置した後席のエアコン吹き出し口とドア周り
  • ピラーに設置した後席のエアコン吹き出し口
  • シートベルトのサインはルームミラーの上に配置。ちなみに今では当たり前の3点式シートベルトを開発したのがボルボで、すべてのドライバーの安全のために特許を無償公開した
  • シンプルな美しさと使いやすさが魅力のインテリア
  • インテリア
  • クルーズコントロールの起動ボタン。「+/-」で上限速度を、「矢印(⇔)」で車間距離を設定する
  • 音声ボタンを使えば、ナビの目的地など話すだけで設定できる。インフォテインメント・システムのほとんどが、このシンプルなジョグダイヤルで操作可能
  • インパネ中央のグラフィックが視覚的にわかりやすくて便利


 こんな人にお勧めしたい

 では、ディーゼル車はどんな人に向いているのか。エコカーといえば、日本ではハイブリッド(HV)が人気だが、燃費は良くても実際に乗ってみると走りが物足りなかったりする。存在感が増しているプラグイン・ハイブリッド(PHV)は燃費良く走るために、極力モーターで走ることが求められるが、EV走行を多用すれば航続距離がどんどん短くなる。三菱アウトランダーPHEVや新型プリウスPHVでも60キロ程度だ。EV用スタンドもまだまだ少ない。最近のクリーンディーゼルは「黒煙をモクモクと上げて環境に悪い」「カラカラとうるさい」といった従来のディーゼルエンジンの弱点もどんどん取り払われている。走りの楽しさを重視することはもちろん、環境への意識も高く、長距離を走る機会が多いユーザーにこそ、低燃費&クリーンでトルクも太いディーゼル車をお勧めしたい。今回のようにオフロード走行を伴うアウトドアにも打ってつけだ。

 気になる総合評価は?

 V60 クロスカントリーは泥だらけになって遊んできても、ボディの汚れをきれいに落とせば、オシャレな市街地にすんなりと溶け込むことのできる洗練されたスタイルを持っている。試乗車のボディカラーはホワイト系だったが、まず商用車と間違われることはないだろう(まあ、高級感のあるクリスタルホワイトパールだけど…)。低速域でも力強いディーゼルエンジンはソリッド感たっぷりで、オンロード/オフロードのどちらでも頼もしい存在だ。おまけに見た目に似合わないスポーティーさも手に入れている。前編で挙げた「利便性」「スポーツ性能」「走破性」はすべて備えていた。レガシィ アウトバックとの比較になるが、AWD設定がないということ以外にレガシィより劣るネガティブは見当たらなかったし、ボルボらしい安全装備には、考え抜かれたインテリジェンスが感じられた。ただ、やはりオフロード仕様ならディーゼルモデルにもAWDが欲しい。あと、500万円近くするクルマなら、インテリアにメルセデス・ベンツのCクラスのように「さすが!」と言わしめる高級感があると嬉しい。

 全体的にはとても満足のいくクルマだ。筆者が2回旅行したノルウェーなど北欧では夏になると、サマーハウスと呼ばれる別荘で休暇を楽しむ人が多い。荷物をたくさん積んで高速道を飛ばし、海岸線や山道を気持ちよく駆け抜けるには、V60は非常に使い勝手のいい相棒となりそう。同じように自然が豊かな日本でも、様々なアウトドアをクロスオーバーSUVで楽しむことができる。ちなみにV60のVは「多様性」を意味するVersatilityから由来する。いろんな用途に対応できるのが強みだ。試乗後に意識して周りを見てみると、結構V60/V60 クロスカントリーが走っていることに気付いた。ちなみに筆者のお勧めカラーはオニキスブラックメタリック。赤いテールランプが一番引き立つし、何よりクールでカッコいいですよ!(産経ニュース/SankeiBiz共同取材)

【スペック】 ボルボ・V60クロスカントリーD4SE