「離島を奪還せよ」 総合火力演習、新旧戦車の“防衛力”を間近に見た! (3/4ページ)

  • 演習のクライマックスの「奪回」のパートで120ミリ砲による射撃を行う10式戦車(岡田敏彦撮影)
  • 1個小隊(4両)で攻撃態勢に移る90式戦車(岡田敏彦撮影)
  • 120ミリ砲を撃つ瞬間の10式戦車(岡田敏彦撮影)
  • コンマ1秒の差もなく見事な同時発砲を披露する74式戦車(岡田敏彦撮影)
  • 演習のクライマックスにあたる「島しょ部に機動展開した部隊による奪回」のパートで、対空援護射撃を行う87式自走高射機関砲(岡田敏彦撮影)
  • 島しょ部に機動展開し、奪還のため前進支援射撃に入る74式戦車(岡田敏彦撮影)
  • 陸自最新鋭の10式戦車も登場した(岡田敏彦撮影)
  • 35ミリ機関砲を装備する89式装甲戦闘車も演習に参加した(岡田敏彦撮影)
  • 203ミリ自走榴弾砲の砲撃の瞬間。右上に飛翔する砲弾が見える(岡田敏彦撮影)
  • 陸自最大口径の砲を搭載した203ミリ自走榴弾砲。米国のM110のライセンス生産で、最大射程は噴進弾(RAP)使用で30キロメートルに及ぶ(岡田敏彦撮影)
  • 74式戦車による105ミリ砲の射撃(岡田敏彦撮影)
  • 島しょ部に展開したとの設定で偵察行動に移る87式偵察警戒車(岡田敏彦撮影)
  • 前段の演習で実弾射撃を行う155ミリ榴弾砲。右側に飛翔する弾が見える(岡田敏彦撮影)
  • 主に普通科部隊に装備されている96式装輪装甲車(岡田敏彦撮影)


 最新鋭としての最大の特徴は、その連携能力だ。10式は味方戦車数台との連携プレーが可能で、部隊長が各戦車に適した攻撃目標を割り振ることもできる。互いの残弾数や残存燃料などの情報を共有できるのはもちろん、偵察ヘリなどとも情報を共有しタッチパネル式の画面に戦場の状況を表示できる。

 また、危険度の高い敵が迫っているにもかかわらず、部下の車両が他の敵と交戦中などで気づいていない場合には、部隊長が部下の戦車をオーバーライド(乗っ取り)して砲を別目標に向けることも可能とされる。演習では、高速走行しながら常に砲身が一方向を指している安定性を披露した。

 一方で74式戦車も見逃せない。40年前の1974年に制式採用された“老兵”で、10式や90式のように異素材を組み合わせた複合装甲を持たないため、最新の砲弾(APFSDS)に対する防御力は低いが、この演習では改めて底力をアピールした。それは、世界でも珍しい「油気圧式サスペンション」の性能だ。

稜線の岩や土砂を“装甲の代わり”にできるのだ