【試乗インプレ】乗ったら狭く…ない! トランクは…結構積める! ダイハツ・コペンの意外な実用度(後編) (4/5ページ)

  • お世辞にも広くはないが、意外とゆったりできるキャビン。普段使いで屋根を閉めていても圧迫感は少ない。ダイハツ・コペンセロ
  • こうして他のクルマと並べずに斜めから見ると、黄色いナンバーがなければ軽には見えないスタイリッシュなボディデザイン。ダイハツ・コペンセロ
  • こんな角度から撮影できるのはオープンカーならでは。ダイハツ・コペンセロ
  • オーソドックスな機器配置で初めて運転しても操作に迷うことはないだろう。ダイハツ・コペンセロ
  • スポーティーな3眼アナログメーター。左下には液晶のシフトポジション表示も。ダイハツ・コペンセロ
  • ゲート式のCVTシフトレバー。Dレンジから右に倒すとSモード、そこから前後に動かすとマニュアルモードに切り替わる。意外にメカニカルな感触がうれしい。ダイハツ・コペンセロ
  • CVTなので当然2ペダル。ダイハツ・コペンセロ
  • わかりやすくまとまった空調のスイッチ類。ダイハツ・コペンセロ
  • パーキングブレーキの左右に各種スイッチ。上からパワーウインドー、電動ハードトップ、シートヒーター。ダイハツ・コペンセロ
  • USB端子付きのセンターコンソールボックス。深さがあるので、標準的なサイズのスマホや小銭入れ程度なら収納できる。ダイハツ・コペンセロ
  • そのさらに後ろにカップホルダー2つ。使いづらい配置。ロードスターもそうだったが、やっぱりここしか場所がないのよね~。ダイハツ・コペンセロ
  • ハンドルコラム右横に電動ミラーなどのスイッチ。ダイハツ・コペンセロ
  • このドアの端の角度!乗り降りする度にスポーツカーを実感できる。ダイハツ・コペンセロ
  • ボディカラーとの対比がおしゃれなキャメルのシート。ダイハツ・コペンセロ
  • キャビンへの風の巻き込みを軽減するウインドディフレクター。ダイハツ・コペンセロ
  • トランク内にはドドーンとハードトップが。この下に若干の収納スペースがあるにはあるが、ごく小さな荷物しか積めない。ダイハツ・コペンセロ
  • ルーフが電動で閉じるまでの連続写真。左上から逆時計回りで。言うまでもなく開くときはこの逆の動きになる。ダイハツ・コペンセロ
  • ルーフを開ける時は、キャビン内左右2箇所のフックを外してからスイッチオン。閉める時はこの逆。この部分は手動操作だ。ダイハツ・コペンセロ
  • このようにルーフを閉じればトランク容量はグッと広がる。ダイハツ・コペンセロ
  • 2人分の2~3泊分の荷物なら入りそうだ。ま、入っているとオープンにできないわけですが。ダイハツ・コペンセロ
  • この色の組み合わせは好みが分かれそう。ダイハツ・コペンセロ
  • ダイハツ・コペンセロ
  • 以下、クローズド状態の外観を各アングルから。ダイハツ・コペンセロ
  • ダイハツ・コペンセロ
  • ダイハツ・コペンセロ
  • ダイハツ・コペンセロ
  • ダイハツ・コペンセロ
  • ダイハツ・コペンセロ
  • ここからはオープン状態の外観。やはりこちらが本来の姿か。初代の面影を残す丸目の顔が可愛らしい。ダイハツ・コペンセロ
  • ダイハツ・コペンセロ
  • 古風なライトウェイトスポーツ風ディテールにブリティッシュグリーンがよく似合う。ダイハツ・コペンセロ
  • 2座FFなのにリアが長めなのは、ハードトップが格納されているから。横から見るとチョロQ風でこれまたかわいい。ダイハツ・コペンセロ
  • リアの灯火類も丸で統一。見る角度によって車格が違って見えるのが面白い。ダイハツ・コペンセロ
  • ダイハツ・コペンセロ
  • ダイハツ・コペンセロ
  • 車名の頭文字「C」をモチーフにしたフロントグリルのエンブレム。ダイハツ・コペンセロ
  • プロジェクターランプが黒目のよう。ダイハツ・コペンセロ
  • 小振りなドアミラー。ダイハツ・コペンセロ
  • キーレスエントリーのボタンが配されたドアハンドル。ダイハツ・コペンセロ
  • 右側リアコンビランプに並んでモデル名ロゴ。ダイハツ・コペンセロ
  • 左右2本出しマフラーからは軽らしからぬ野太いエグゾーストノートが。ダイハツ・コペンセロ
  • 給油口の蓋は円形。ダイハツ・コペンセロ
  • タイヤサイズは前後とも165/50R16と軽自動車としては径が大きい。スポーツ性をアピールする外観上のポイントにもなっている。ダイハツ・コペンセロ
  • ボンネットは樹脂製で非常に軽く軟らかい。向かって左側はつっかえ棒で支えられていないので少したわんでいるのがわかる。ダイハツ・コペンセロ
  • 3気筒660ccターボ付きエンジン。Sモードやマニュアルモードでのレスポンスは上々。ダイハツ・コペンセロ
  • ガントリークレーンが立ち並ぶ、大阪港の夢洲コンテナターミナルをバックに。ダイハツ・コペンセロ
  • 大阪港の夢洲コンテナターミナルをバックに。ダイハツ・コペンセロ
  • 大阪港の夢洲コンテナターミナルをバックに。ダイハツ・コペンセロ


 それに、ちょっと時間がかかってもやはり電動は楽だ。ロードスターで乗ったままルーフ開閉する時はちょっと腰をひねる必要があるので、体の硬い人には実はしんどいのである。いわんや、のり巻き式&ボンネット収納のS660の煩雑さとはもはや比べるべくもない。

 他の車種にも応用されたら…画期的着せ替え機能

 2代目となる現行コペンの最大のセールスポイントは「Dress-Formation」と名付けられた着せ替え機能だ。

 これは「DーFrame」というクルマにかかる力を骨格部分だけで受け止める特殊な構造が可能にしている。ボディ外装でクルマを支える必要がなくなるため、樹脂素材を使うことで軽量かつ自由度の高いデザインを実現できるというわけだ。

 前編冒頭でも紹介したとおり、コペンにはローブ、エクスプレイ、そして今回試乗したセロという3つのバージョンがあるが、ローブとセロの間では、ドアパネル(ここだけ金属製)を除くすべてのボディ外板を交換することができる。ドアから前だけ、ドアから後ろだけの交換も、元のボディと色違いにすることも可能だ。

 趣味性100%の機能であり、いまはコペンでしかできないけれども、このコンセプトが他の車種にも応用されていったら…と想像すると、クルマの買い換えの概念を大きく揺るがすほどの画期的なアイデアだと思う。

 驚くのは、金属製のドアと樹脂製のフェンダーの塗装の仕上がりがまったく見分けがつかないことだ。触ったり、指先で軽く叩いたりしてみないと、目で見ているだけでは本当にわからない。普通のクルマでもバンパーやドアミラーはボディ同色の樹脂せいだったりするわけだが、ここまで大きな面積のパーツが素材が異なるにもかかわらず、見分けがつかないとは思わなかった。ダイハツに限った話ではないかもしれないが、塗装技術の高精度化を垣間見た気がした。

 先に少し触れたように、ハードトップには「Dラッピング」と呼ばれるラッピングが施されているのだが、これまた曲面にもかかわらずとてもラップしたようには見えないきれいな仕上がり。外装だから当然耐候性も考えられているはずで、着せ替えと合わせると、実は外観に多くの開発費をかけたクルマであることがわかる。

汎用性の良さが魅力