【試乗インプレ】乗用車からの乗り換え検討中ユーザー必見! トヨタ・86の「使える度」(後編) (2/5ページ)

  • 芦ノ湖スカイライン途中の休憩ポイント。遙か後方に駿河湾を望むなかなかの景色。ここから180度振り返ると眼前に芦ノ湖が広がる。トヨタ・86
  • 内外装のディテールは次週のお楽しみ。トヨタ・86
  • スポーツカーらしくフロントガラスの傾斜はきついが、いざ座ってしまえばガラス面積が広いので圧迫感は少ないし、こう見えて頭上にも拳1つ分以上の余裕がある。トヨタ・86
  • 3眼風、実質2眼メーター、左側は悪くないけど、右半分のデザイン処理、もうちょっとカッコよくなりませんか…トヨタ・86
  • 右側の液晶部分は表示モードを可能。左から水温、油温、電圧計。トヨタ・86
  • 加速度センサーモード。前後左右の1Gまでを表示。トヨタ・86
  • エアコン操作部。液晶ではなく、赤のLEDというところがこだわり。下にはスタートボタン。トヨタ・86
  • 6速マニュアルのシフトレバー。グリップ、ブーツともに本革。トヨタ・86
  • アルミ製ペダルとフットレスト。アクセルはつり下げ式。トヨタ・86
  • レザーとアルカンターラのコンビ仕立てレカロ風バケットシート。サポート加減ちょうどよし。トヨタ・86
  • ドア内張にもアルカンターラ。窓を開け、肘を出して走るとき、肘まわりがソフトで快適。トヨタ・86
  • ダッシュボード前面はアルカンターラ張り。これがキャビンの質感をグッと高めている。トヨタ・86
  • 敷居高め、天井低め。後席への乗り込みはお茶室に入る気分?トヨタ・86
  • 運転席をドライビングポジションにすると、後席膝元は拳一つ半程度の余裕しかない。トヨタ・86
  • 間口は広くないし、高さも乏しいが、内部の張り出しが少なく、使いやすそうなトランクルーム。2人乗りの小旅行なら難なくこなせるだろう。トヨタ・86
  • 後部座席は一括可倒でトランクスルーに。高さはないが、奥行きはそこそこ。スノーボード、釣り竿程度の長さのものなら積めそうだ。トヨタ・86
  • マイナーチェンジで一番変化の大きかったノーズ部分。グリルが末広がりになった。バンパー一体スポイラーも結構大きい。トヨタ・86
  • サイドポジションランプ。左に見えるヘッドランプハウジングに「86」銘が。トヨタ・86
  • エアアウトレット風意匠の下に、86バッヂ。トヨタ・86
  • ドアミラー。トヨタ・86
  • 外側に施錠センサー、内側に解錠センサーを内蔵するドアハンドル。トヨタ・86
  • フュエルリッドは丸形。トヨタ・86
  • ボディから飛び出した形状のリアコンビランプ。淡色ボディーだと一層目立ちます。トヨタ・86
  • リアコンビランプ。トヨタ・86
  • リアウイング。トヨタ・86
  • 太い2本出しエグゾーストに逆三角リアフォグランプ。ザ・スポーツカーというデザイン。トヨタ・86
  • ボンネットの造形。白眉はやはりホイールアーチの張り出しだろう。トヨタ・86
  • 低い角度から見るとボンネットの分割線が“消失”する。トヨタ・86
  • 小さなこぶのように盛り上がったホイールアーチ。運転席からも左右の山が目に入り、気分が上がる。トヨタ・86
  • 芦ノ湖スカイラインの三国峠にて。トヨタ・86
  • トヨタ・86
  • 今回の主役と言ってもいい4気筒水平対向エンジン。すこぶる滑らかによく回って快感!トヨタ・86
  • トヨタ・86
  • トヨタ・86
  • トヨタ・86
  • トヨタ・86
  • タイヤサイズは前後とも215/45R17。スポークの隙間から大径ブレーキディスクが覗く。トヨタ・86
  • 後輪のブレーキディスクも結構大きい。トヨタ・86


 意外とゆったりキャビン

 ドアを開けようとしてドアハンドルと引くと、瞬時にサイドウインドーが少し下がる。これはロードスターにも採用されている機能で、キャビン内の空気を逃がして負圧をなくし、軽い力でドアを開けられるようにする工夫だ。

 173センチの筆者が乗り込んでドライビングポジションを決めると、意外にも頭上には拳2つ弱程度の余裕がある。フロントウインドーも傾斜がきついわりにガラス面積が広いおかげで視覚的に窮屈には感じない。幅方向は十分に余裕があり、センターコンソールが高めにもかかわらず、ちょっとした広々感すらある。逆に言えばスポーツカーらしい包まれ感は、さほど強くない。

 硬いのに疲れないシート 安心感にも貢献

 シートの出来は素晴らしい。肩までサポートするフルバケット形状で、座り心地は硬めなのだが、長時間乗車でも疲れが少なく、もちろんスポーティーに走ったときのサポート加減も抜群だ。低重心でロールが少ないこともあって、ハイスピードコーナーでもシートの中で体がずれるようなことがない。運転操作への悪影響がないので、ハイペースで走っているときの安心感にも大きく貢献している。

 お得感ビシビシ 豪華内装

 内装の質感は予想以上に高い。試乗車はキャメルの本革と、黒系のアルカンターラがシート、インパネ、ドアパネルと随所に使われており、色使いがスポーティーさを、素材が上質感を醸し出している。300万円台のスポーツカーとしてはかなり頑張った内装と言っていい。

 ハンドル、シフトレバー周りももちろん本革が使われていて、こちらも目の詰まった高品質の革が使われており、高級かつスポーティーな触感である。

残念なメーターデザイン