【試乗インプレ】5年経っても売れ続けるにはちゃんとワケがある ホンダ・N-BOX(後編) (2/6ページ)

  • フロントドアの開口部は90度に開く。後席の広さや室内高の高さはこの写真を見ただけでもよくわかる
  • 後席はもちろん、前席の広々としたスペースにも注目だ。ヘッドクリアランスの高さは一目瞭然
  • 軽自動車でこの広さは贅沢
  • 後席の座面を跳ね上げた状態。室内スペースの使い方にチョイスが増える
  • 3点スポークのハンドルの形状はごくシンプル
  • 全体的に質感の高いインテリア
  • 常時点灯タイプの3眼メーター
  • エンジンボタンとシフトレバーが一緒に配置してあるのは使いやすい。エアコンのスイッチも節度感があって押しやすい
  • ルームミラーはもう少し縦に大きいほうが、リヤウィンドーの大きさが生かされて見やすいかも
  • ルームミラーはルーフ先端よりもかなり手前にある。ウインドーの大きさに合わせてサンバイザーも面積が広い
  • 左側の死角を映す「サイドビューサポートミラー」
  • トール系に定番の、車両の真後ろを確認できる「後方視覚支援ミラー」。脚立がしっかりと映り込んでいる
  • ウインドー周りのスイッチ類。使い心地にチープさはない
  • ワイパーの操作レバー
  • ホンダ「N-BOX」のインテリア。フロントウインドーが大きく開放的
  • ロールサンシェードは子供にも女性にもペットにもありがたい!
  • 後席を最前端までスライドさせた状態でも、こぶし2個分のレッグスペースがある。窓が大きく、とても開放的で居心地のいい空間だった
  • シートバックテーブル使用時。食事はもちろん、モノを置くのにも便利だ。広さはエコノミークラスに近いかも
  • 後席を最後端までスライドさせる。荷室は犠牲になるが、軽とは思えないこの広さ
  • 後席をアレンジしてフラットな空間を作る。子供なら足を伸ばして寝ることもできる。N-BOXプラスなら前席も倒したフルフラットも可能
  • 身長が180センチ以下なら、まず頭をぶつけることはない(頭がぶつかる、とか言ってみたい)
  • N-BOXの荷室。後席を最後端までスライドさせるとスーツケースを置く余裕はない
  • N-BOXの荷室。後席を前方にスライドさせれば、三段脚立や大型のカメラケースを置くことも可能
  • 後席を前方にスライドさせれば、三段脚立や大型のカメラケースを置くことも可能。床下収納もある
  • ホンダ「N-BOX」のエンジンルーム
  • 当たり障りのない、シンプルで親しみやすいデザイン
  • ヘッドライトを点灯させる
  • みかどパンの隣にそびえたつ、谷根千エリアの有名スポット、ヒマラヤ杉とホンダ「N-BOX」
  • 台東区谷中を走るホンダ「N-BOX」
  • 谷中の喫茶店、ねんねこ家の前を走るホンダ「N-BOX」
  • 谷根千エリアを颯爽と走るホンダ「N-BOX」。後の建物はカヤバ珈琲
  • 一昔前の街並みが残る谷根千エリアとホンダ「N-BOX」
  • 東大の赤門前を走るホンダ「N-BOX」
  • ホンダ本社ビルに近い明治神宮外苑を走る「N-BOX」
  • 窓の面積の大きさがよくわかります
  • 本文の最後には、瀧カメラマンの「撮影ワンポイントアドバイス」もあります
  • 斜め後ろからホンダ「N-BOX」を眺める(法定速度で走行していますが、流動感を出すために低速でシャッターを切っています)
  • 中速ならけっこう気持ちよく走ります
  • しっかりと足を使ってカーブを難なく曲がる
  • ホンダ「N-BOX」のエンジンルーム
  • 薄暗い地下駐車場でもリヤビューカメラならかなり鮮明に映る
  • ヘッドランプとハザードを点灯させる
  • リヤコンビネーションランプなど点灯させる
  • メーターパネルは常時点灯タイプ(iPhoneで撮影)
  • いかついルックスが若者に人気のN-BOX カスタム
  • N-BOX カスタムのヘッドランプ。ブルーのLEDポジションランプが特徴
  • ルーフを切り落として全高を下げた、N-BOX スラッシュ
  • アメリカンテイストを強調した、N-BOX スラッシュの内装
  • N-BOX スラッシュの洒落たインテリア。シートを倒せば自転車も積める
  • N-BOX スラッシュの洒落たインテリア
  • 主な軽トールワゴンの諸元早見表


 N-BOXが安定して高い人気を誇る理由の一つが、この幅広いラインアップだろう。見た目や雰囲気の異なる派生車種を豊富に揃えることで、ユーザーの多様なニーズにしっかりと応えることに成功しているようだ。子育て層をターゲットにした標準モデルが売れ筋だが、押し出しの強いカスタムモデルやお洒落なデザインが際立つN-BOXスラッシュは若年層からの支持が多いという。女性目線を意識した丸みを帯びたデザインが多いトール系の中で、男性でも抵抗感の少ないユニセックスな見た目も台数が出る要因だと考える。

 やっぱり「いいね!」なスライドドア

 インテリアに目を移そう。ここからは標準モデルを中心に話を進める。前席は開口部が90度近く開くヒンジ式のドアを採用しているが、後席へのアクセスは電動スライドドア(リア右側の電動ドアはメーカーオプション)を開けて乗り込む。ドアを開けた時の開口幅は64センチとかなり広い。我が家で使用しているベビーカーの横幅が50センチ弱なので、これならボディを傷つける心配もなさそう。最近のトール系はスライドドアが主流だが、この便利さを一度味わうとなかなかヒンジ式には戻れないだろう。メリットは「幅が狭い所でもドアの開閉ができる」「乗り降りが楽チンで荷物も積み込みやすい」「チャイルドシートに子供を乗せやすい」などが挙げられる。よく考えると、オフィスやレストランに入るときは自動スライドドアの方が楽だし、もし現代のバスや電車のドアが昔のようにヒンジ式だったら様々な事故が起きそう、などと考えてしまう。引き戸は多くの乗り物にとって、とても合理的なドアなのだ。一緒に試乗インプレを担当する小島氏の「ロードスターRF」の電動ハードトップの話にもあったが、電動スライドドアの唯一のデメリットといえば、手動と比べて完全に開くまで「待たされる感」があることだろう。ただし、使用時の安全性を考えると、ゆっくり開閉すべきなのだと納得がいく。

感激レベルの広い室内空間…疲れた子供を寝かせるには十分