安全装備はなんでも検知?
先進安全技術も充実している。単眼カメラとレーザーレーダーの2つのセンサーを組み合わせて前方を検知する「デュアルセンサーブレーキサポート」を採用することで、自動ブレーキやレーン逸脱警報、ハイビーム/ロービームの自動切り換えや先行車発進お知らせ機能の搭載を可能にしている。ちなみに単眼カメラは中長距離に強く歩行者の認識にも優れており、レーザーレーダーは近距離や夜間の検知を得意としている。これらはすべて「セーフティーパッケージ」に含まれている。残念ながらメーカーオプション設定となるが、10万円以下で装備可能。「ハイブリッド RS」にパッケージを追加しても180万円以下に抑えることができる。前編でチェックした走行性能や燃費性能を考えるとコスパは非常に高い。
実は宮ヶ瀬湖に架かる虹の大橋の手前を単独走行中になぜか自動ブレーキが作動したのだが、もしかすると「幽霊も検知するのか?」と驚いてしまった(虹の大橋が気になる方は検索を)。まあ、個人的には小動物だったと信じたい。
先代よりコンパクトでありながらも4人乗車時の居住性と運動性能を両立し、27.4キロ/リットルという燃費の良さも実現している。「RS」は専用チューニングを施してさらにスポーツ性能を磨いたのだから、開発陣の相当な苦労が窺い知れる。前編でも書いたが、やはりこのクルマの最大の魅力は、大幅な軽量化とHVシステムから享受するスポーティーでエコな走りではないだろうか。同じ価格帯にいろんな種類のコンパクトカーが競合しているが、クルマを操る楽しさを求めるのなら、スイフトをぜひ試乗してほしいと思う。個人的にはガソリンモデルの走りも気になる。スポーツ性能を最大限に特化させた4代目「スイフトスポーツ」の導入にも期待したいところだ。(産経ニュース/SankeiBiz共同取材)