【試乗インプレ】コルベットの6.2Lエンジンを“移植”したキャデラック「CTS-V」 (2/5ページ)

  • キャデラックの高性能スポーツセダン「CTS-V」
  • キャデラックの高性能スポーツセダン「CTS-V」
  • キャデラックの高性能スポーツセダン「CTS-V」
  • キャデラックの高性能スポーツセダン「CTS-V」
  • キャデラックの高性能スポーツセダン「CTS-V」
  • 「CTS-V」に搭載する6.2リッターV8エンジン
  • 「CTS-V」のフロントシート周り
  • レカロのパフォーマンスシート
  • カーボンファイバーと「スウェーデッド・マイクロファイバー」を施したスポーティーなインテリア
  • センターコンソール周り。シフトレバーは握りやすい「スウェーデッド・マイクロファイバー」を施している
  • センターコンソール周辺
  • ステアリングホイールの裏にあるパドルシフト
  • レカロのシートと大きなサンルーフ。車内は開放感に満ちている
  • アクセルペダルは吊り下げ式ではなく、欧州高級車によく見られるオルガン式を採用。足の裏全体で踏むため安定している
  • カーボンファイバーのドアトリム
  • 走りはスポーツカー、リヤシートはラグジュアリーセダンらしく広々としている
  • 運転席から後ろを振り向くとこんな感じ
  • 後席中央のトランクスルー機構
  • レッグスペースにはこぶし2つ以上の余裕があった
  • トランクの開口部は大きく切り取られていて、使い勝手は良さそう
  • キャデラックの高性能スポーツセダン「CTS-V」
  • キャデラックの高性能スポーツセダン「CTS-V」
  • キャデラックの高性能スポーツセダン「CTS-V」
  • キャデラックの高性能スポーツセダン「CTS-V」
  • 「CTS-V」のインテリア
  • 起毛素材「スウェーデッド・マイクロファイバー」で覆われたシフトレバー
  • 「CTS-V」のインテリア
  • カーボン製のリヤスポイラーとLEDリヤコンビランプ
  • カーボン製のリヤスポイラーと「V」のバッジ
  • 前輪うしろのエアアウトレットと「V」のバッジ
  • 「CTS-V」の19インチタイヤ。「ミシュラン・パイロットスーパースポーツ」を履く
  • 鏡のようなピカピカのボディの映り込む筆者
  • 左右4本出しのマフラー
  • カーボン製のリヤスポイラー
  • カーボンファイバー製のエンジンフード
  • 「CTS-V」のヘッドランプとポジションランプ
  • 古民家カフェ(甘楽町の信州屋)の前に駐車した、キャデラックの最高級セダン「CT6」
  • キャデラックの「ATS-V」を運転する筆者=群馬県の甘楽町
  • キャデラックの「ATS-V」を運転する筆者=群馬県の甘楽町
  • 「ATS-V」を運転する筆者=群馬県の甘楽町
  • 国指定名勝、楽山園と「ATS-V」
  • 群馬県藤岡市の富士浅間神社で「ATS」(左)と「ATS-V」
  • 高速道を駆けるキャデラックの高性能セダン「ATS-V」
  • キャデラックの高性能セダン「ATS-V」
  • キャデラックの「ATS-V」
  • 富岡製糸場で、キャデラックの高性能スポーツセダン「CTS-V」(左)と最高級セダン「CT6」
  • 富岡製糸場にて、キャデラックの(左から)「CTS」「ATS-V」「CTS-V」「CT6」「ATS」


 ハイパフォーマンスカーの楽しみの一つがエンジンをかける瞬間だが、CTS-Vも例に漏れず、体の芯を震わせるほどの迫力サウンドを発生する。ベンツのAMGなどもそうだが、普段から聞き慣れていないと一発目はビビッてしまう。それでもほとんどのプレミアムカーの場合はエンジン音に上品さを感じるのだが、CTS-Vはむしろ周囲を威嚇する獰猛な肉食動物のよう。それもそのはず、このクルマにはコルベットとほぼ同型の6.2リッターV8スーパーチャージャー付きエンジンを搭載しているのだ。

 中身は本格スポーツカー

 ボディのシルエットこそセダンだが、車内の仕立ては完全にスポーツカー。前席はレカロ社製の本革スポーツシートを採用し、がっちりとしたホールド性は文句なし。ダッシュボードやドアトリムにカーボンファイバーのパネルを使用して軽量化を図り、ハンドルやシフトレバーは滑りにくい起毛素材「スウェーデッド・マイクロファイバー」で覆われている。

 足の裏全体を使ってオルガン式のアルミペダルを踏むと、「ブウォォォーン」と野太いエンジン音を響かせながら力強く走り出した。まずは都内の一般道を走ってみたが、低中速度域の走りはパワフル&スムーズ。とくに低速域のエンジンフィールが想像以上に滑らかで、ストップ&ゴーの多い都心の混み合った道路でも扱いやすい。もちろん必要があれば、ちょっと踏んでやるだけで一気に加速。スーパーチャージャーによる過給があるため、低回転でも力を発揮する。

 ハンドルは程よく重くて手応え良し。トランスミッションは8速ATを採用している。後輪駆動(FR)らしい操作性の高さや19インチのミシュラン・パイロットスーパースポーツという高性能タイヤを履いた高グリップがもたらす走りは、普通の中型セダンでは味わえない刺激を体験できる。走行時の挙動は本格スポーツカーだ。

最高時速は…。そしてCTS-Vの最大の魅力は?