【試乗インプレ】刺激とおもてなしの共存 レクサスの新顔、最高峰クーペ「LC」(前編) (1/5ページ)

  • 箱根を走るレクサスの新型フラッグシップクーペ「LC」
  • スポーツカーはリヤビューが大事
  • 小型3眼LEDヘッドランプ。L字型のクリアランスランプはレクサスのアイコンの一つ
  • 放射状に広がるヘッドライト光線
  • バックの緑に映える赤色の車体(ボディカラーはラディアントレッドコントラストレイヤリング)
  • フロントミッドシップ(前輪車軸より後ろの位置)に配置した5リッターV型8気筒NAエンジン
  • フロントミッドシップ(前輪車軸より後ろの位置)に配置した5リッターV型8気筒NAエンジン
  • 赤い部分はアルミのサスペンションタワー。スチール素材をはるかに上回る軽量化と高剛性を実現している
  • 21インチのランフラットタイヤと鍛造(たんぞう)アルミホイール
  • 21インチのランフラットタイヤ(ミシュランのパイロットスーパースポーツ)。タイヤハウスを擦りそう…
  • 直線基調のダッシュボード。ナビ画面は大きくて見やすい
  • ドアトリムはドレープ加工を施している。試乗車の内装色はダークローズ
  • 5リットルV8エンジンを積んでいるとは思えない低いボンネットと、スポーティーなリヤの張り出し
  • RCFと同じ5リッターV8を積む割に、ボンネットはかなり低く抑えてある。これもすべて新型プラットフォームのおかげ
  • 箱根の定番スポット。このすぐ後に、ホワイトのLC500hがテレビ神奈川の撮影でやってきて、まさかの“LC共演”に…
  • 華麗なデザインのテールランプ。実はリヤにもスピンドルグリルをイメージさせるラインが入っている
  • うーん、カッコいい
  • 箱根ターンパイクを駆けるレクサス「LC500」
  • 箱根ターンパイクを駆けるレクサス「LC500」
  • レクサス「LC500」
  • 箱根ターンパイクを駆けるレクサス「LC500」
  • レクサス「LC500」のサイドビュー
  • 箱根ターンパイクを駆けるレクサス「LC500」
  • ドアを開けると期待感が高まる
  • 流れるような美しいフォルム。レクサスの塗装は深みがあって艶やか。後編で詳しく触れるが、リヤランプは非常に手の込んだディテールをしている
  • パワーシートの操作レバー。丸形ボタンはランバーサポートの操作スイッチ
  • アダプティブ・クルーズコントロール(ACC)はハンドルスポークのスイッチで操作
  • 小田原PAで休憩
  • リヤビューカメラ
  • 箱根を走るレクサス「LC500」
  • 箱根を走るレクサス「LC500」
  • 箱根を走るレクサス「LC500」
  • 箱根を走るレクサス「LC500」
  • 躍動感たっぷりの流し撮りですが、ちゃんと法定速度内で走っています!
  • 流麗なラインが美しい
  • 奥行き感のある斬新なテールランプ
  • 奥行き感のある斬新なテールランプ
  • アダプティブ・クルーズコントロール(ACC)を70キロに設定して、小田原厚木道路を走行中
  • リヤフェンダーの張り出しがなかなかエグい。慣れるまでカーブを曲がるときは要注意!
  • レクサスのラグジュアリークーペ「LC」
  • レクサスのラグジュアリークーペ「LC」
  • 箱根駅伝ミュージアムの近くを走るレクサス「LC500」
  • 近づいて見てみると芸術作品のようなグリル
  • LCのインテリア。内装色はダークローズ(魚眼レンズを使用)
  • LCのインテリア(魚眼レンズを使用)
  • エレクトロシフトマチックを採用したシフトレバー。その左はタッチパッド式のリモートタッチ
  • 手に馴染みやすい素材を採用した電子キー
  • LCのスポーツシート。レザーとアルカンターラを使用(魚眼レンズで撮影)
  • 後席は“激狭”だった。まあ、スポーツクーペですからね(魚眼レンズを使用)
  • 瀧カメラマンの撮影ワンポイントアドバイス(詳細は本文を参照)
  • 箱根といえば駅伝、芦ノ湖、ブラックバス、そして海賊船!写真はロワイヤル号
  • 芦ノ湖湖畔で寝そべるネコ。「だれかワカサギ恵んでニャ」。後ろの白人女性はグリコのプッチンプリンを食べていた
  • 試乗2日目に寄った「麺や食堂246号店」の味玉そば。神奈川淡麗系ラーメンの人気店の支店。美味しいです。食後にお口直しの黒烏龍茶が出てきます。店員さんがお見送りもしてくれます(神奈川県厚木市)


 高級車ブランドのレクサスが春先にフラッグシップクーペ「LC」を投入した。今回試乗したのはガソリン仕様の「LC500」というモデルだ。ハイブリッド車(HV)の「LC500h」から1カ月遅れて4月中旬に発売されたばかりだが、売れ行きはHVを上回るハイペース。1300万円スタートの高価格にもかかわらず、納車まで半年待ちという人気ぶりをみせている。心臓部は小排気量化の潮流を完全に無視した5リッターV8エンジンと、乗用車では世界初搭載となる10速ATの組み合わせ。前編では466キロのロングドライブを敢行して走行性能をチェックする。(文・大竹信生/SankeiBiz 写真・瀧誠四郎)

 走ってすぐに分かるクオリティの高さ

 ダウンサイジング全盛の今、これだけ大きな自然吸気(NA)エンジンはもはや希少種といえるが、実は昨年試乗したレクサスのスポーツクーペ「RC F」とスポーツセダン「GS F」にも同型のエンジンを搭載している。LC500が過去の2車種と一線を画すのは、トランスミッションが従来の8速ATから10速ATに進化していること。そして、今後のレクサスの後輪駆動(FR)ラインアップの基礎となる新開発「GA-Lプラットフォーム」を採用した第1号車でもある。これだけでLCに対する期待値はぐっと高くなる。

 都内で真っ赤に輝くLC500を受け取ると、瀧カメラマンが笑顔で「カッコいいね」と第一印象を口にした。そう、おそらく誰が見てもこのレクサスは文句なしにカッコいい。見た目だけではない。エンジンを始動すると「ブブブブ、ブウォン!」としびれるサウンドが車内に鳴り響く。「相変わらずいい音してんなあ」と筆者も唸ってしまった。

レクサスはスポーツカーでも「おもてなし」