【試乗インプレ】窓に無数の傷…知られざるボンドカーの真実 トヨタ・2000GT (3/3ページ)

  • フロントウインドーに無数の細かい傷が。そのワケは…映画「007は二度死ぬ」の撮影に使われた2000GT。トヨタ博物館2000GT特別展
  • 登場から50年。歴代ボンドカーの中でも依然として屈指の人気を誇る。トヨタ博物館2000GT特別展
  • やばい、欲しくなる…買えないけど。トヨタ博物館2000GT特別展
  • 左手前から時計回りに前期型、スピードトライアル仕様車レプリカ、ボンドカー、後期型。4台とはなんと豪華な…トヨタ博物館2000GT特別展
  • 設計図。トヨタ博物館2000GT特別展
  • 開発途中のデザインスケッチ。実車画像と比較してみよう。トヨタ博物館2000GT特別展
  • 本木目インパネにずらり並ぶアナログメーターとトグルスイッチ。シビレます。トヨタ博物館2000GT特別展
  • 2週間で作ったとは信じられない完成度のリアビュー。トヨタ博物館2000GT特別展
  • 小ぶりなバンパーが時代を物語る。タイヤがフェンダーと面一じゃなくても全然カッコイイ。トヨタ博物館2000GT特別展
  • フュエルリッドはここに。トヨタ博物館2000GT特別展
  • センター2本出しマフラー。トヨタ博物館2000GT特別展
  • ディスクブレーキが透ける前輪ホイールはレトロなスポークタイプで英国車の雰囲気。トヨタ博物館2000GT特別展
  • 後輪。トヨタ博物館2000GT特別展
  • 美しい。トヨタ博物館2000GT特別展
  • コンバーチブル風だが畳んだ幌のように見える座席後部の黒い部分は樹脂製のダミー。トヨタ博物館2000GT特別展
  • 前期型のフロントマスク。トヨタ博物館2000GT特別展
  • こちらは後期型。ヘッドライトが小型化されすっきり。前期型とどちらが好み?トヨタ博物館2000GT特別展
  • 国際記録を樹立したスピードトライアル仕様車のレプリカ。ベースには米国でのレースに参戦したモデルが再利用されている。トヨタ博物館2000GT特別展
  • トヨタ博物館2000GT特別展
  • トヨタ博物館2000GT特別展
  • トヨタ博物館2000GT特別展
  • 公道用ではないので保安部品のバンパーやバックランプを省略し、丸目2灯になっている。トヨタ博物館2000GT特別展
  • ホーン形状のマフラー。トヨタ博物館2000GT特別展
  • コクピットもヘビーデューティーな仕立て。トヨタ博物館2000GT特別展
  • こちらは常設展示のスペース。「ヨタハチ」ことS800と並んで展示されている。トヨタ博物館2000GT特別展
  • フェンダーミラーでも全然ダサくない。トヨタ博物館2000GT特別展
  • ホント、親子みたいでかわいい。トヨタ博物館2000GT特別展


 映画のための割り切りとこだわり

 オープンにすべく畳んだ幌を収納したように見える座席後部の黒い部分をよく見てみると固い樹脂製。つまり幌の開閉はできず、というかそもそも幌屋根自体装備されていない。映画の中でも幌を開閉する場面はないのでダミーで十分だったわけだ。

 割り切ったところばかりでなく、強いこだわりが感じられる部分も。フロントウインドーの形状は、実は市販車と同じではなく、屋根がない状態で最も美しく見えるように窓枠の形状を作り直したのだという。その結果、中にはめるガラスの形や大きさも変わってしまったため市販車用パーツの流用が利かず、かといって湾曲した特殊な形状なので、ガラスの製造も間に合わないということと、撮影で役者の顔がよく見えるように脱着式の透明樹脂製ウインドーが用意された。

 そう言われて目を近づけると、確かにフロントウインドーの表面は、ガラスではつかないような(使い古したタッパーウエアについているような)細かいひっかき傷が無数についていた。1枚目の添付写真はまさにこの箇所のアップである。

 細かい話はこれくらいにして、あとは写真をご堪能いただこう。

 さて次回はいよいよ博物館本館へ。2000GTが前座に思えるほどディープな内容に写真満載でお送りする。乞うご期待!