ロードノイズや風切り音はほとんど発生せず、車内の静粛性はしっかりと保たれている。走行面で唯一気になったのは、路面からの突き上げがダイレクトに伝わりやすいということ。ハイラインは18インチタイヤを履いているが、これが17インチを履く下位グレードの「コンフォートライン」や19インチを装着する最上位グレード「Rライン」なら、どの程度の乗り心地をもたらすのか、なかなか興味深いポイントである。
フルデジタルメーターなど装備も充実
前述の通り、ハイラインは様々な先進装備が充実している。完全デジタル化したメーターパネル「アクティブ・インフォ・ディスプレイ」は、速度計と回転計の間にナビゲーションマップを表示することが可能。メインで使用するモニターのナビと縮尺を変えて使い分けると非常に便利だ。狭い道や薄暗い地下駐車場などで、車体を俯瞰するようにモニターに映し出すアラウンドビューカメラ「エリアビュー」も搭載している。車線逸脱を回避するためのサポート機能「レーンキープ・アシストシステム」はハンドル操作を滑らかに補正するなど、実用性の高さを様々な場面で体験することができた。ほかにも電動パーキングブレーキや、停車中にブレーキペダルから足を離しても自動的に停車状態を保持するオートホールド機能を搭載するなど、ドライバーを多方面からサポートする機能が満載だ。
一つ難点を挙げるとすれば、やや上向きのハンドルと着座時のアイポイントの位置に対して、メーターパネルが垂直に立ちすぎているように感じた。もう少し斜めに寝かせた方が、視線を落とした時にメーターが見やすいだろう。