【試乗インプレ】“EV先駆者”の名に恥じない高い完成度 日産の新型リーフ (3/5ページ)

  • 新型リーフとともに湘南の海と富士山を望む
  • インテリアは一般受けしやすいオーソドックスなデザインとなっている
  • リーフのパワーユニット。モーターは下部に組み込まれているため見えない
  • 充電ポートを開けて急速充電器のケーブルを差し込む
  • リーフのLEDヘッドランプ
  • ブーメラン型のテールランプ
  • 湘南の海をバックにたたずむ日産リーフ
  • リーフと湘南の海と富士山の3ショット
  • 湘南の海と日産リーフ
  • この角度から見るリーフはなかなかカッコいい
  • リヤゲートを開けた状態
  • 後席を倒せばちょっとした長尺ものを積むこともできる
  • 新型リーフのトランクルーム
  • 広報車はファブリックシートだったが、本革を選ぶこともできる
  • 後席の居住空間。十分なスペースを確保しているといえる
  • 日産本社の地下駐車場では自動駐車に成功した
  • 目の前に2台のGT-Rが並ぶ状況下での自動駐車は、非常に緊張する(無事に駐車完了)
  • 目の前の2台のGT-Rにぶつけることなく、無事に自動駐車を完了した
  • 前方が芝生のコンビニ駐車場で「プロパイロット・パーキング」を試したが、未遂で終わった
  • e-ペダルと自動駐車を操作するボタン
  • まるでマウスのような電制シフトレバーはいかにもEVらしい
  • 計器パネルには7インチデジタルディスプレイを備えており、画面を切り替えることで多彩な情報を表示することができる
  • 約100キロのドライブを終えたときの電池残量は57%。残りの走行可能距離は155キロと表示されていた
  • この部分のデザインは初代のインパネと近似している
  • 右からパワースイッチ、USBポート、シートヒーター、シガーソケット
  • リーフのステアリングホイールとメーターパネル
  • 「プロパイロット」の操作スイッチ。その性能は新型セレナで確認済み
  • 内装は非常に落ち着いたデザインだ
  • パワーウインドーやサイドミラーの操作スイッチ
  • センターコンソールの収納ボックスは深さこそあるものの、かなり小さい
  • 電動パーキングスイッチ
  • 外装色とマッチしたエントリーキー
  • e-ペダルで走行中はブレーキペダルをほぼ使わなくなる
  • 前席の背もたれに設置された、後席用シートヒーターのスイッチ
  • グローブボックス
  • 天井の室内灯スイッチ
  • 日産リーフ
  • 日産リーフ
  • 日産リーフ
  • 湘南海岸の眺め。富士山も見える
  • リヤに向かうルーフラインとブラックアウトしたCピラーがカッコいい
  • 湘南の海と富士山をバックにたたずむ日産リーフ。ボディカラーは「タンジェリンオレンジ」
  • なかなか鋭い目つきだ
  • 日産リーフのリヤビュー
  • 新型リーフ
  • 試乗中の新型リーフ
  • 湘南の海をバックに颯爽と走る新型リーフ
  • 横須賀市を走る日産リーフ
  • 試乗中の新型リーフ
  • ドアミラーに組み込まれたLEDのターンシグナルとカメラ
  • 充電ポートを開けて急速充電器のケーブルを差し込む
  • 新型リーフのリヤビュー。前方には初代リーフが停まっていた
  • エッジの利いたリヤデザイン
  • リーフのなだらかなルーフラインと湘南の海が美しい
  • スッキリと落ち着きのあるフロントシート周り
  • 車両後方のカメラ映像をミラーに映し出すインテリジェント・ルームミラー。広範な視界を確保するので安心だ
  • フロント部の充電ポート。左が急速充電、右が普通充電ポート
  • トンネルを抜けた先には湘南の青い海が…
  • 小春日和の中のドライブ。気分も上がる
  • 右側にリーフを停めて海を眺める


 自動駐車「プロパイロット・パーキング」の出来は?

 高速道路の同一車線でアクセル、ブレーキ、ステアリングを自動制御する自動運転技術に加え、指一本の操作で自動駐車する「プロパイロット・パーキング」も、新型リーフに搭載された注目の先進技術。複数の車載カメラで駐車スペースを検知した後は、ドライバーがボタンを押し続けるだけで駐車を完了させるシステムだ。筆者も条件の異なる場面で4回試してみたが、成功したのは2度だった。失敗したうちの一回は芝生とアスファルトの境目があるコンビニの駐車場だったのだが、駐車の最中に「パーキングアシストを終了します」とのメッセージが表示され、未遂のまま停止してしまった(※写真参照)。こちらも不慣れなため使いこなせていない感は否めないし、原因も定かではないが、この技術に関してはさらなる作り込みが必要なようだ。

 カッコよくなった?

 2代目リーフは内外装ともにかなり洗練された。全体的に奇をてらったイメージの強かった初代とは対照的だ。外寸は全長4480×全幅1790×全高1540ミリで、取り回しに苦労しないサイズ感となっている。フロント部分はEVの新たなアイコンとして、「氷結」をモチーフにしたクリヤーブルーの立体的グリルを採用。これに伴い初代リーフやe-NV200に使用されたブルーメッキの日産エンブレムは姿を消した。Cピラーはブラックアウト処理を施すことで存在感を薄め、エッジを効かせたリヤビューはブーメラン型のリヤコンビランプを採用することでシャープな雰囲気を出している。全体的にすっきりとしていて、いかにも一般受けしそうな無難なデザインだ。内装はオーソドックスで落ち着きがあり、むしろ初代の方が未来的な印象が強いくらい。居住スペースは5人乗車でも十分な広さを確保しており、コシのあるシートは長距離移動でも体への負担は少なそうだ。昨年試乗したノートe-POWERより車格が上ということもあり、内装の質感はなかなか高い。

 ライバルはやはり…

 航続距離や動力性能といったパフォーマンスが飛躍的に向上し、見た目も改善されたリーフ。国内で競合するのはトヨタのプリウスPHVだ。実際にリーフの購入者の多くが比較検討した車種としてプリウスの名前を挙げるそうだが、日産自動車車両実験部の網代匡平氏は「あちらも乗りましたが、加速感はリーフの方が断然いいです。ほかにもe-ペダルやプロパイロット・パーキングの採用など先進度が高いのがウリです」と自信を見せる。ユーザーからは「フォルクスワーゲンのEVと比較しても加速がいいね」といった声も多いという。最近では200万円以下で購入できるノートe-POWERと比較する顧客も増えているそうだ。315万円台スタートのリーフの優位性を聞くと、「一番の違いは、発電用とはいえノートにはエンジンが付いていること。リーフの方が圧倒的に静かですし、価格帯も高くクラスも上なので、乗り心地、質感、モーターのパワーなどが上がっています」と選ぶ基準を教えてくれた。

インフラ整備の進み具合は?