【試乗インプレ】実直の権化がプレミアムブランドの牙城に挑む VW・アルテオン (1/5ページ)

  • 風力発電用の巨大な風車をバックに、東京・江東区の若洲公園にて。VW・アルテオン
  • 内装はデザイン、質感ともにパサートの上級グレードとほぼ同じ。機能的で飽きの来ない造形は評価したいが、500万円超えのクルマとしてはもう一段上の高級感が欲しい。VW・アルテオン
  • 280馬力を発生する2リッター4気筒ターボTSIエンジン。VW・アルテオン
  • シャープな顔つき、ヘッドライトユニットのデザインや幅広の横桟グリルはトヨタ・カムリに通じるものがある。VW・アルテオン
  • 試乗車はガラスルーフ付き。VW・アルテオン
  • 曲線で構成されつつ、VWらしい水平基調もきっちり入っている。BMW・4シリーズグランクーペやアウディ・A5スポーツバックなどのライバルよりもカッコいいかも。VW・アルテオン
  • センターピラーから後ろは大胆にスラントしているが、後席の頭上空間は十分に確保されている。VW・アルテオン
  • グッと張り出したリアフェンダーがスポーティー。VW・アルテオン
  • 他のVW車と違い、曲線の印象が強く残る。VW・アルテオン
  • VW・アルテオン
  • ヘッドライト消灯時と点灯時。VW・アルテオン
  • 日本には上級グレードのR-Lineのみ導入。VW・アルテオン
  • ドアミラーは格納時、斜め上を向く。VW・アルテオン
  • R-Line専用のサイドモール(上)とドアハンドル。(下)VW・アルテオン
  • VWおなじみ、リアハッチに装備されたエンブレム兼ハッチハンドル兼格納式カメラ。ギアをリバースに入れるとカメラが顔を出す。(左)フュエルリッドはスマートキーを持って近くにいれば常時解除、そのまま手で開けられる。(右)VW・アルテオン
  • 流れるウインカーを採用し、サイドに大きく回り込んだ細目のリアコンビランプ。VW・アルテオン
  • テールパイプフィニッシャーがリアビューを引き締める。VW・アルテオン
  • タイヤサイズは前(上)後(下)ともに245/35R20と大径かつ低扁平で銘柄はピレリ・Pゼロ、とスポーティーな組み合わせ。四輪駆動だけあって、ブレーキディスクのサイズは前後で共通のようだ。VW・アルテオン
  • VW・アルテオン
  • 「R」マーク入り本革シートはたっぷりサイズでホールド性が高い。VW・アルテオン
  • VWのGT、R系に採用されているD型ハンドル。楕円断面の太い握りが気分を高めてくれる。VW・アルテオン
  • アルミと本革コンビのシフトレバー。剛性が高く、操作するたびに満足度が少しずつ上がっていく。VW・アルテオン
  • 後席からの眺め。VW・アルテオン
  • 後席にも開放感をおすそ分け。VW・アルテオン
  • ガラスルーフの開口面積はそれほど大きくない。開かなくてもいいから、ヴァリアント系やミニバン系のようにガラス面積だけはもうちょっと広くしてほしい。VW・アルテオン
  • ガラスルーフを開けると前席頭上から陽光が差し込み、キャビンがパッと明るくなる。VW・アルテオン
  • ギアをリバースに入れてバックカメラを起動。前後左右のカメラ画像をリアルタイムで合成・表示するアラウンドモニターも装備。VW・アルテオン
  • 9.2インチ液晶のインフォテイメントシステムはタッチパネル式でスマホ的なインターフェース(左下)。メーターも全面液晶を採用、ナビのほか、様々な機能表示を切り替えることができる。VW・アルテオン
  • ハンドル周りのレバー、スイッチ類。左上から時計回りにウインカーレバー、ワイパーレバー、インフォテイメント操作ボタン、クルーズコントロール操作ボタン。VW・アルテオン
  • センターコンソールのドリンクホルダーとひじ掛け下のボックス、閉じた状態(上)と開いた状態ボックス内にはUSBジャックとミニジャックのオーディオ入力各1基を装備(下)。VW・アルテオン
  • 運転席のウインドースイッチ類(左上)とパワーシートのスイッチ。シート位置のメモリーは2つ設定できる。(右上)アクセルペダルが吊り下げ式なのは高級感を阻害していて残念。配置も右ハンドルのFFということでやや中央寄り。(下)VW・アルテオン
  • インナードアハンドルの前にスピーカーグリル。(上)ドア内張りにはオレンジ系のイルミネーションモール。控えめの照度だから、夜間走行の邪魔にならず、キャビンの雰囲気を上品にアップさせてくれる。(下)VW・アルテオン
  • 左上から時計回りに後席ルームランプ、前席ルームランプ、助手席ダッシュボード内のDVDドライブとETC&SDカードスロット、サンシェード裏のバニティーミラーとランプ。VW・アルテオン
  • 身長172センチの筆者が座って広さはこんな感じ。足が組める後席の広さはハイヤー級。背もたれの角度は立ちすぎず寝すぎずの絶妙な角度。後席で長距離移動したくなる快適な座り心地。VW・アルテオン
  • リアハッチは大きく高く開く。開口部はそこそこ低く、幅もあるので、荷物の積み下ろしはしやすそう。VW・アルテオン
  • 幅、奥行きともにステーションワゴンクラスの広さ。大人一人なら足を伸ばして横になれる。ただし、スタイル優先で高さはセダン並み、また、後席を倒した時には段差が残る。VW・アルテオン
  • VW・アルテオン
  • VW・アルテオン
  • VW・アルテオン
  • VW・アルテオン
  • VW・アルテオン
  • VW・アルテオン
  • VW・アルテオン
  • VW・アルテオン
  • レインボーブリッジをバックに、品川ふ頭にて。VW・アルテオン
  • 品川ふ頭にて。VW・アルテオン
  • 色とりどりのコンテナとボディーカラーのコントラストが面白い。品川ふ頭にて。VW・アルテオン
  • 品川ふ頭にて。VW・アルテオン
  • 品川ふ頭にて。VW・アルテオン
  • 東京・江東区の若洲公園にて。VW・アルテオン
  • ロケ地の若洲公園はキャンプサイトを併設。都内に住む人が手軽に日帰りキャンプを楽しむのにちょうどいい。台場方面から東京ゲートブリッジを渡ってすぐ。【試乗インプレ】VW・アルテオン


 昨年10月の東京モーターショー、フォルクスワーゲン(VW)のブースで、電動ミニバンのコンセプトモデルや、今夏に日本に上陸する予定の新型ポロなどと並び、来場者の熱い視線を受けていたのが今回試乗した5ドアクーペ、アルテオンだ。実直なクルマを作るイメージが強いVWが、この流麗なデザインの新型車の投入でプレミアムブランドの牙城を崩そうとしている。言わば、VWからの挑戦状、その実力やいかに。(文・小島純一/産経ニュース 写真・瀧誠四郎)

 長く、広く、低い

 アルテオンはVWの4ドアセダン・パサートをベースに、一回り大きな5ドアクーペボディにしつらえた同社のフラッグシップモデルだ。

 パサートと比較して全長で6センチ長く、全幅で4センチ広く、全高で3.5センチ低い。ワイド&ローのスタイルに加え、20インチの大径ホイールがスポーティーな雰囲気を醸し出す。

 ゴルフやパサートの上位モデルで長く定評を得ている4気筒2リッターターボエンジンが出力特性をアルテオンに最適化して搭載されている。本国ではガソリンの1.5リッターや2リッターディーゼルエンジンのFF仕様も選べるが、日本では同社独自の四輪駆動システム「4MOTION」を採用した最上位グレード「R-Line」のみ導入となる。

 ライバルはずばり、アウディ・A5、BMW・4シリーズである。

 今回は市街地走行のみで短時間の試乗だったため、限定的な評価しかできないが、主にパサートと比較しながら旗艦車種としての実力をみていく。

 ステータスシンボルになり得る外観

 アルテオンのシルエットは、大柄なボディーサイズを生かしたなだらかな曲線で描かれている。

 ここ数年のVWのデザインと言えば、2019年に日本での販売が終了するザ・ビートルを除けば、ゴルフ、パサートなどに見られる「実直」を形にしたような直線基調だが、アルテオンはフロントマスク、フェンダー周り、ドアパネル、テールランプ周辺など、カーブが多く用いられており、エンブレムを隠したらVWのクルマと判別がつかないほどに既存の車種と趣を異にする。

「高級車として差別化されている」という実感が欲しい