昨年9月に発売された新型のスズキ・スイフトスポーツは、クルマ好きを中心に高い人気を誇る小型のホットハッチだ。今回、4代目(グローバルモデルとしては3代目)にして初のターボエンジン搭載、3ナンバーボディへの拡大と大幅な進化を遂げ、直近のRJCカー・オブ・ザ・イヤーを受賞。2006年次、11年次に続き3世代連続でカー・オブ・ザ・イヤーに輝くという偉業を成し遂げた。「これはぜひ運転せねば」と期待に胸を膨らませて6速MTモデルに乗り込んだ。(文・写真 大竹信生/SankeiBiz)
1トン未満の軽量ボディ
「スイスポといえばこの色だよね」-。広報車を受け取りに行くと、2代目から続く専用カラー「チャンピオンイエロー4」に塗られたスイフトスポーツが現れた。
ちょうど1年前に標準仕様のスイフト(ハイブリッドRS)を試乗したこともあってサイズ感は分かっているつもりだったが、外寸をワイド化したスイフトスポーツを目の前にすると、車体を飾るエアロパーツや開口部を拡大したグリルの影響もあって一回り大きく見える。
実際のボディサイズは全長3890×全幅1735×全高1500ミリ。標準モデルは全幅1700ミリ以下という5ナンバーサイズに抑えているが、トレッドをワイドにしたスイフトスポーツは初めて3ナンバーにサイズアップした。気になる車重は970キロ(6ATは990キロ)でむしろ先代よりも軽量化。軽くて強い新プラットフォーム「ハーテクト」に超ハイテンを使用した強靭なボディシェルを乗せることで、驚愕の1トン切りを実現した。