【木下隆之の試乗スケッチ】「新型レクサスES」 驚異の“新兵器”ひっさげ日本上陸へ! (1/3ページ)

  • レクサスESと木下さん
  • レクサスESと木下さん
  • レクサスES300h
  • レクサスES300h
  • レクサスES300h
  • レクサスES300h
  • レクサスES300h
  • レクサスES300h
  • レクサスES300h
  • レクサスES300h
  • レクサスES300h
  • レクサスES300h
  • レクサスES300h
  • レクサスES350の車内
  • レクサスES350の車内
  • レクサスES350の車内
  • レクサスES350の車内
  • レクサスES350の車内
  • レクサスES350の車内
  • レクサスES350の車内
  • レクサスES350の車内
  • レクサスES350の車内
  • レクサスES350の車内
  • レクサスES350の車内


 アメリカ南部のテネシー州で開催された「新型レクサスES国際試乗会」のその会場には、ピカピカに磨かれた新型レクサスESが整然と並べられ、世界から集まった専門家のドライブを待ってくれていた。

 だが僕の興味はまず、試乗を前にした技術説明の席で披露された新開発ショックアブソーバに向かった。

◆超絶進化したショックアブソーバ

 クルマを支える足回りの重要な部品であるショックアブソーバは走行中、常に上下動を繰り返し、そのたびに筒の中に満たされたオイルが小さな穴を通過する。オイルが通過する際に発生する粘性抵抗がクルマの上下動を吸収し、しなやかな乗り味であったり、優しい乗り心地であったり、あるいはスポーティなフットワークを生み出す。

 感心したのは、そのオイルが通過する穴を、髪の毛一本よりも細く金属加工することに成功し、しかもスイングバルブと呼ばれる可動式の蓋を組み込んだのだ。

 それによって、これまでコントロールすることができなかった「0.002m/sec」という超微低速を制御することに成功。それによって、クルマが頼りなくグラグラすることを抑え、あるいは路面の凹凸を瞬時に吸収することが可能になったのである。

 「0.002m/sec」とは、0.2cmを1秒間をかけてゆっくりと動くという、のんびりした速度のことである。

 いきなりの技術的な話で引かないで欲しいのだが、つまりは、新型レクサスESは、たとえばガレージから走り出す瞬間や、走行中に数センチだけ車線をずらすような、普段はほとんど意識しないクルマの上下動からしなやかなフィールングが得られるのだ。

米国育ちのレクサスES