【木下隆之の試乗スケッチ】トヨタ新型カローラ 若者離れ食い止める秘策は「iMT」 (2/4ページ)

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  • 1.2Lターボエンジン性能特性
  • ドライブモードセレクトの制御


 そんなカローラに6速MTなのである。海外ではいまだにMT需要の強い地域はあるから、10秒に1台が売れているカローラに6速MTが設定されていても不思議ではない。だが、それをAT免許所持比率が6割を超える日本に設定することに驚きを隠しきれない。

◆「レビン」を忘れらないオヤジたち

 トヨタの狙いはこうだ。

 「カローラを若い人達に…」だという。ともすれば70歳代に届こうというカローラの平均購買層を、20歳代から30歳代の男女にスライドさせたいという。そのために6速MTの設定なのである。

 ただし、6速MTなんてもう死語になりつつあるし、AT免許比率は今後は増える一方だろうから、MTを設定することはむしろ若者離れを誘発するだろう。だから僕には、MTの設定は若者へのラブコールではなく、走りを捨てきれないオヤジへのメッセージにしか思えないのである。

 思い返せば1970年代のTE27カローラには「レビン」と呼ばれるバリバリのスポーツクーペが存在していた。モータースポーツでも大活躍、伝説のAE86はとりもなおさず「カローラレビン」のコードネームである。

新型カローラの裏テーマは…