“悩殺始球式”で話題、グラビアは引っ張りだこ あの美人モデルが舞台に挑戦!

2016.7.30 17:06

 キュートな短い丈のユニフォーム姿で大きく振りかぶる。短パンからスラリと伸びた美脚がまぶしい。7月2日、千葉市のQVCマリンフィールドで行われたプロ野球のロッテ対オリックス。その始球式に登場し、胸元が大きく開いてへそが見える“悩殺ルック”で観客の目をくぎ付けにしたのが女優でモデルの片山萌美(25)だ。女優業では、26日夜に初日を迎えた俳優座の舞台「横浜グラフィティ」に出演する。ミス日本ネイチャーを受賞した美貌と、長身でGカップというスタイルの良さからグラビアで引っ張りだこの人気者が、どんな演技をみせるのか。「今は舞台に夢中です」という演技派女優の素顔に迫った。(三枝玄太郎)

 --ミス日本に選ばれたんですよね

 「平成24年、第44回ミス日本コンテストに出場して、ミス日本ネイチャーを受賞しました」

 --もともと女優志望だったんですか

 「いえ。20歳ごろからモデルをやっていました。ミス日本ネイチャーに選ばれたときは大学生だったんですが、モデルはやっていたものの、自分が何をやりたいのか、自分でも分からなくて、普通の大学生活を送っていました。いろいろとアルバイトもしましたよ。カフェでのバイトは今でも続けているんです」

 --じゃあ、小さいころから女優さんになりたいというわけではなかったんですね

 「ええ。でも舞台女優のお仕事を頂いて、演じているうちに舞台ならではの一体感が楽しくて、今は夢中です」

 --高校時代は何かスポーツをやっていたんですか

 「バスケットボール部にいて、センターをやっていました。(横浜グラフィティで共演している)宮原将護さんとも意見が合ったんです。舞台ってバスケに似てるよねって。一体となってプレーして、攻守がすぐに代わって、ゴールを入れたり、逆に取られたり」

 「演劇もそうですよね。台詞が来るときにこう返そうと思っていても、昨日とは違う呼吸がある。瞬発力が問われるというか…。しかも休む暇がない。宮原さんも学生時代にバスケをやっていたんで、話をしていてなるほどなって腑に落ちました」

 --演じていて、舞台のどんなところが魅力ですか

 「ライブ感、一体感ですね。昨日の舞台ではお客さんが笑ってくれた場面で、今日は笑ってくれない。でも昨日は受けなかったところに反応があったり…。舞台って毎日違うんです。ライブ感というか、満席の日の熱気もこちらに伝わってくるし、大好きです」

 --「横浜グラフィティ」は、タレントのキャシー中島さんが原案を書かれた自伝的なストーリー。ファッションや音楽、ダンスなど当時の新しい文化が集まっていた昭和40年代の横浜が舞台です。ご両親に時代背景など聞いたりしたんですか

 「いいえ。両親はそのころはまだ幼いですから(笑)」

 「(キャシー中島さんの夫の)勝野洋さんは本当に男らしくて格好いい方。奥様とも仲が良くて…。若手の飲み会に勝野さんが参加して下さったんですけど、奥様から『いつ帰ってくるの』って電話がかかってくるんです。しばらくすると今度は娘の(勝野)雅奈恵(かなえ)さんから…。またしばらくすると、今度は(息子の)洋輔さんから…。で、洋輔さんが迎えに来て、ちょっと付き合ってから帰るという…、本当にうらやましい家族です」

 --どんな役なんですか

 「主役のナンシーの親友であるジュリー役です。横浜の不良仲間なんですけど、(俳優座がある)六本木を拠点とするキラー党っていうグループが横浜に攻めてくるっていう(笑)。ジュリーはけんかっ早くて男勝りな性格で、立ち回りやけんかのアクションシーンもあるんです」

 --アクション、やってみてどうでした?

 「大変でした。スローモーションのシーンもあるんですが、『わざと不安定な形で止まって』って指示があって、変な姿勢で止まったり。でも今回、皆さんとても優しいんです。脚本が雅奈恵さんで、演出助手もされているんです。衣装は洋輔さん。勝野ファミリーがああいう温かな方たちなので、自然とそれが伝わってます」

 「勝野(洋)さんが舞台稽古に来てくださるんですが、勝野さんがいらっしゃるとワッとみんな高まるっていうか。(勝野さんは)演技指導は何もされないんです。大御所の方ってもっと怖いイメージがあったんですが、全然そうじゃない」

 --共演者同士良い関係が築けているのですね

 「ええ。草刈麻有(まゆう)さん(俳優の草刈正雄の次女)が主演なんですが、いつもニコニコしている本当に良い人。プライベートでも仲よくなって、集まったりしています」

 「(取材時点で舞台は)まだ始まっていないんですけれど、もう終わってしまうのが寂しくて残念なんです(笑)」

 --ところで千葉での始球式、反響あったでしょう?

 「ええ。お世話になった(元千葉ロッテの)愛甲猛さんからもメールを頂きました。愛甲さんにコツを教わったんですが『審判を見て投げるとノーバウンドで投げられるよ』ってアドバイスされたんですけど、本番、マウンドに上がったら審判がいない(笑)」

 --ワンバウンドしちゃいましたね

 「練習ではうまくいっていたんですよ。やっぱり緊張しました」

 --でも屈伸運動したり、投球動作も落ち着いていて見事でした

 「ヤジが結構聞こえたんですよ。『早く投げろ~』っていう声が。『じゃあ、ゆっくり投げればいいのね』って(笑)。マウンド上で、自分で屈伸運動したりして落ち着かせました」

 --強心臓ですね。普通の女の子なら緊張して泣いてしまうかも

 「男っぽくてサバサバしてるってよく言われるんです。楽しい経験でした」

 横浜グラフィティは東京公演が7月26日から31日、俳優座劇場(東京都港区六本木4の9の2)、横浜公演が8月6日から7日、県民共済みらいホール(横浜市中区桜木町1の1の8の2、県民共済プラザビル1階)。当日6500円。前売6000円。チケットの問い合わせは、オフィス35(電)03・3487・5681。すでに完売した日や貸切公演の場合もあるため、俳優座のHP(ホームページ)などで確認を。

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