民進・前原代表「小池さんにだまされたとは思ってません」

 
前原誠司・民進党代表(斎藤良雄撮影)

 ■枝野さん無所属なら、希望候補立てぬと打診

 希望の党を率いる小池百合子東京都知事に、私が「だまされた」という人がいますが、だまされたと思ったことは一度もありません。小池さんとは信頼関係を持ちながら、本人や代理人とされる人を通じ、何度も何度も話し合いを重ねてきました。

 小池さんと私は、お互い日本新党が出発点です。平成4年に小池さんが参院選に出馬しましたよね。当時京都府議だった私は、日本新党の選挙カーを1台、東京から運転して持ち帰り、近畿や四国で細川護煕元首相や小池さんと何度も落ち合っていました。

 日本新党の原点は、自民党に代わる保守勢力を作り、政権交代可能な二大政党制をつくることでした。今でも小池さんには根底的な信頼感を持っています。今回の合流交渉でも、野党がまとまらないと安倍晋三政権を止められないとの問題意識や、安全保障政策、憲法改正について現実路線で行くとの共通認識がありました。

 本当に国守れるか

 なぜ私が今回、希望の党との合流決断をしたのか。民進党代表選(9月1日投開票)で、私は共産など4野党での共闘合意を「是非も含め見直す」と訴えました。「これまでの民進党は、共産党との共闘にかじを切りすぎている」とも語りました。例えば「安倍政権での憲法9条改悪に応じない」という合意は党内で一切議論していませんから。

 衆院選は政権選択選挙です。北朝鮮が核実験や弾道ミサイル発射を繰り返す中、日本を守れるのはもちろん自衛隊であり、やっぱり日米安全保障条約じゃないですか。日米安保を否定している政党と選挙協力して、本当にこの国を守れますか。これでは、ど真ん中のフェアウエー層が固まってしまい、政権は取れないと思いました。そこを代表選でリセットしたかったわけです。

 当初から、民進党の分裂など考えている人はいません。私は考えが近いですが、党内には小池さんの外交や安全保障観や憲法観に当初から警戒を持っていた人もいるでしょう。私は望んでいませんが、「一緒にやれない」といわれる人は当然ながらあり得ると思っていました。

 枝野幸男さんは平成5年の当選同期で、24年間も寸分違わず政治活動をともにしてきました。今回もできれば一緒にやりたかった。

 私は1日、民進党本部で玄葉光一郎総合選挙対策本部長代行を交え、枝野さんとお会いしました。そのときは希望の党の公認を受けるよう打診し「無所属で出馬する意思があれば、希望の党は候補者を立てない」とも伝えました。私も無所属で衆院選を戦いますから「みんなで無所属でがんばろう」ともいいました。

 政治家の出処進退は自分が考えることです。ただ枝野さんが立憲民主党を立ち上げ、別々の道を歩むことになったのは、正直寂しい思いでいっぱいですね。

 政治判断行われる

 今回の衆院選に小池さんが出られるか、出られないかは、私からとやかくいうことではありません。2人のときも一切そういう話はしませんでした。

 他方で、もし出られないのであれば、衆院選は政権選択の選挙ですから、誰を首相指名候補にするか、10日の公示日までに選ばないと、力が入らない選挙になってしまいます。小池さんは「百パーセント出ない」とおっしゃいますが、そうだとしても高度な政治判断が行われると思いますよ。別に「出ろ、出ろ」と言っているわけではなくてね。

 私の今後の政治活動には、まずは無所属で衆院選に勝たせてもらう。その後、民進党の参院議員や自治体議員、地方組織について、今回は無所属ながら党籍の残る岡田克也さんや野田佳彦さんと相談しなければなりません。そこをどうまとめるかが仕事です。できれば(そこも)大きな塊にしたいですね。(広池慶一、奥原慎平)

■前原氏、小池氏出馬に含み きょう会談 「高度な政治判断が行われる」

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