民進・前原代表「やはり政権選択の選挙」 小池氏出馬なお望む 党分裂「残念」

 
会談後、握手して記念撮影に応じる希望の党代表の小池百合子東京都知事(左)と民進党の前原誠司代表(右)=5日午前、東京都新宿区(佐藤徳昭撮影)

 民進党の前原誠司代表は5日、希望の党の小池百合子代表(東京都知事)と会談後、記者団のぶら下がり取材に応じた。10日公示の衆院選に出馬しない意向を伝えた小池氏について「本人は決着したと思っていると思うが、やはり政権選択の選挙だ」と述べ、引き続き出馬を望む考えを示した。ぶら下がり取材の詳報は以下の通り。

 --小池氏にどういう考えを伝えたのか

 「今回、(民進党の)衆院選候補について、全員離党して希望の党に合流することを決めた最大のポイントは、安倍(晋三)政権を倒すということだ。そしてもう1つは、政権交代可能な2大政党制をもう一度つくる、そのための協力であるということは確認し、先ほど知事から話があったとおりだ。私からは代表である知事が、小池さんが、衆院選に出ていただきたいという話をさせていただいた。固辞はされた。しかし私の方からは、やはり衆院選は政権選択の選挙であり、また誰を首相に選ぶかという選挙なので、出ていただきたいけど、出られないのであれば、早急に話し合いをして(首相候補を)決めないといけないという点についても合意した」

 --一連の流れの評価は

 「私としては民進党の代表だ。そして今まで民進党の候補として、活動していた方々すべてを合流という方向にもっていきたかったわけだが、なかなか、今も努力しているが、すべて全員という形には、立憲民主党の誕生も含めていかなかった。残念な気持ちだ」

 「衆院選というのは小選挙区が中心なので、1対1の対決に持ち込むことが大事なので、基本的には、昔の仲間だし、長年協力してきたものなので、枝野(幸男)さん、長妻(昭)さん、近藤(昭一)さんのところには、もともと小池さん側からこういう人を立てたいという話があって、わわれは、是非枝野さん、長妻さん、近藤さんをということを申し上げてきたが、別の党を立てるということになれば、それは小池さん側の候補者を立てざるを得ない。しかし、ほかのところについては、1対1の構図に持ち込むということの中で、どうやって安倍政権を倒すかということを、これからしっかりとさまざまな勢力との協力の中で行っていきたい」

 --選挙の構図がはっきりしたことへの評価は

 「繰り返しになって恐縮だが、私が今回決断したのは、とにかく5年近く続いた安倍政権。アベノミクスというのは、財政出動、金融緩和というカンフル剤を打ち続けていて、根本問題は何も解決しようとしない。それどころか、長期政権のおごり、ゆるみの中で、まさに私的な判断というものが加えられて、行政がゆがんでいる。こういったものを倒すために、大同団結、野党はしないといけない決断だった。そして2大政党制を作りたいという思い。この強い思いを持って、小池代表のもとで、希望の党中心に政権交代の選挙に臨んでいきたいと考えている」

 --小池知事は政策的に一致しないと言っていたが、考慮せざるをえないということか

 「いえいえ、政策協定書についても、小池さんと何度も議論を重ねてきた中で、つまりは、われわれの考え方を踏まえてできたもので、何より小池さん自身が先ほど『寛容』とおっしゃっていた。すべてを包み込むという意味だと私は理解しているが、やはり安倍政権を倒す、2大政党制を作るんだという志のもとに集まった仲間とこれから心を一つにして、戦っていきたいと考えている」

 --野合には当たらないか

 「まったく当たらないと思う」

 --首相指名は期限を区切って決めるのか

 「小池さんと話をしたのは、私が小池さんが出るべきだと申し上げた。ご本人は固辞されたが、そのことも含めて早急にというのが2人の合意だったと思う」

 --首相指名はどういった方がふさわしいか

 「小池さんと相談したい」

 --イメージはあるのか

 「私は小池さんがいいと思う」

 --意思決定の手続きが不透明だ

 「それぞれ、できたばかりの党だし、大事なことは信頼関係だ。小池さんが代表で、そして安倍政権を倒す、2大政党制をつくる。その志のもとでみんな集まっているので、そこは意思疎通はしっかりできているし、候補者調整では、ここにいる若狭(勝)さんと玄葉(光一郎)さんが、本当にはじめはお互い、いろんな意見があったと思うが、最終的には同志として、信頼感を持って、お互いを話をしていただいたことはよかったと思うし、そういったプロセスが大事なんだろうと思っている」

 --前原代表が首相指名されたら固辞するか

 「仮定の質問には答えない」

 --小池さんはもう完全に出馬しないということか

 「私は今までも小池さんが出られるべきだと、首相候補になられるべきだと実は申し上げてきた。今日、そのことについて私からまたお話をしたということだ」

 --これからも求めていくということか

 「また2人で話をしていきたいと思う」

 --安倍政権が倒れた場合、自民党との連携はあるか

 「今申し上げたように、とにかく安倍政権を倒すということでは完全に小池さんと一致した。先ほど小池さんがお話をしたとおりだ」

 --そうなれば自民党との連携の可能性はあるか

 「われわれは233人以上の候補者を今、若狭さん、玄葉さんを中心に擁立をがんばっていただいておりますので、選挙はとにかく単独過半数を取るということで戦うのが筋だと思う」

 --前原氏は首相になると明言していたが、なぜ今回自分がやると言わないのか

 「私は民進党の代表です。そして民進党には参議院議員、そして地方組織、そして自治体議員の皆様、そして今度は無所属で戦う衆院の方々が数十人いる。そういった方々をどうやって選挙後にあらたな塊として糾合できるかということが私の使命だと思っているので、またそれをしっかりやり切りたいという思いだ」

 --小池さんは衆院選に出てほしいとの意思の疎通はとれているのか

 「話をしていると。意思の疎通はできています」

 --希望の党の公認候補から辞退者が出ているが、どう考えるか

 「辞退というよりは公認の辞退でありまして、それは私は篠原(孝)先生ともいろいろ話をしており、きわめて能力の高い、そしてすばらしい私の尊敬する先生でありまして、話をしていく中で、それについてはわれわれも了解させていただきましたし、篠原先生には無所属でありますが、長野1区でぜひ勝ってもらいたい、そのための全面的な応援をしていきたいと考えている」

 --安倍首相が仮に退陣した後、自民党との連携は可能だと思うか

 「先ほど申し上げたように233人以上の候補者を立てるということなので、単独過半数を目指しているのが今回の選挙でまずは考えることだと思う」

 --小池知事はどういう言葉で固辞したのか

 「正確に一字一句、覚えているわけではないが、私は出ませんという趣旨のことをおっしゃいました」

 --前原氏は今後も小池氏を説得するのか

 「説得というか、これも従来から申し上げていることだが政治家の出処進退は自ら決めるものであります。私の考えは申し上げた。最後は小池さんの判断だと思う」

 --小池氏の出馬問題は決着したとの認識か

 「本人は決着したと思っていると思うが」

 --前原代表はまだ決着していないと思うか

 「やはり政権選択の選挙だ。誰を首相にするかという選挙なのでそれについては早急に相談しながら決めていく」

 --希望の党の3次公認の発表めどは。4次公認もあるのか

 「それは私でなくて、若狭さんや玄葉さんに聞いてもらえればと思う」

 --民進党の残余財産を出して希望や立憲民主党の公認を得ている人もいる。党籍を残したまま無所属で立候補する人もいる。選挙戦中に金が出ることはあるのか。選挙戦後の協議は離党届を出して希望や立憲民主党に行った人も参加できるのか

 「民進党のことなので、民進党籍を持つメンバーで話し合うことになる」

 --小池氏から首相指名を前原氏に要請されたことはあるか

 「私は皆さんの前で申し上げるべきではない。私が申し上げたのは、とにかく小池さんにぜひでてもらいたいということを私は申し上げた」

 --なぜ小池氏に出てほしいと訴えたのか

 「希望の党、自ら作られて、もちろん都政で知事として重大な役割を果たしているが、国政にも影響をしっかり与えていきたいし、国政を変えていきたいという思いを持っている小池さんが党を作ったので、出られるべきではないか、政権選択であれば出られるべきではないかと伝えた」

 --小池氏が固辞した理由はなんと言っていたか

 「本人に聞いてもらいたいが、知事の仕事をやられたいという思いだと思う」

 --総選挙中の民進党に離党届を出した立候補者に支出はされるか

 「これは民進党の金ですから、そういうことはない」

 --民進党は総選挙が公示されてから、政党ポスターなどに支出する可能性はあるのか

 「ポスターは作りませんよね、民進党で選挙戦いませんから」

 --これから先はまったくお金は減らないのか

 「まあ、私はよく分かりません」

 --たとえば債権者が東京地裁に何らかの仮処分を申請するということはあり得るか

 「考えていない」

 --政策協定書に外国人参政権(付与への反対)がなぜ入ったのか、前原氏の従来の考えとは違うと思うが

 「違いませんね。私はもともと、地方参政権について賛成の立場だ。在日の方々で、まさに日本で生まれ育って国籍の言葉もしゃべれない人もたくさんいる。そういった人については地方参政権を認めるべきではないかという考え方は、まったく変わっていないが、他方で沖縄や長崎の離島に対して集団的に外国人が入ってきて、そして地方参政権を認めた場合にその地域が、言ってみれば支配される、あるいは行政がゆがめられる、こういった懸念は当然ながら想定しなくてはいけないということなので、そういうことを考えた場合においては、地方参政権においては慎重であるべきだということについては何ら問題ないし、今でも考え方は何ら矛盾はない」

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