EU金融新指令でコスト増 専門家分析「FRB資産縮小と二重苦」

提供:ブルームバーグ

 英ヘッジファンドのオデイ・アセット・マネジメントの設立パートナーで、ポートフォリオマネジャーを務めるクリスピン・オデイ氏は6日までに投資家に宛てた書簡で、来年1月に施行される欧州連合(EU)の金融・資本市場の包括的な規制、第2次金融商品市場指令(MiFID2)の影響でトレーディングが減少し、プライスディスカバリー(価格発見)機能と市場の効率が低下するとの見方を明らかにした。

 弱気な見通しで知られる同氏は、MiFID2の施行で市場参加者に与えられる情報のレベルに格差が生じ、アナリストへのアクセスが制限される参加者のトレーディングが減り、資本コストが上昇すると予想した。

 MiFID2の下では、資産運用会社やヘッジファンド運営会社が銀行や証券会社に支払う取引手数料と、銀行などの投資リサーチ費用を切り離すことが義務付けられる。米連邦準備制度理事会(FRB)が量的緩和(QE)で買い入れた金融資産の保有縮小を進める過程で、MiFID2が施行されることになる。

 オデイ氏は「資産価格について言えば、QEの変更は明るい解決からは程遠いものとなろう。QEと際限のない低利資金が目に見えるおかげで株価は最高値圏にあり、そのタイミングでMiFID2が施行されることが恐ろしい。後悔先に立たずという状況になるだろう」と指摘した。(ブルームバーグ Nishant Kumar、Neil Callanan)

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