「小型株」次は欧州銀を狙う 7000%リターンのファンドが強気

提供:ブルームバーグ

 アリアンツ・グローバル・インベスターズ(GI)で小型株ファンドの運用を手掛けるアンドルー・ネビル氏のチームは、中国の光学機器メーカー、舜宇光学科技集団(サニー・オプティカル・テクノロジー・グループ)株への投資でプラス約7000%のリターンを得た。同氏が次に狙うのは欧州の銀行株だ。

 ネビル氏は2010年から保有している舜宇株を近く手放す必要があると述べた。小型株に重点を置くチーム方針からすると、170億ドル(約1兆9180億円)に膨らんだ同銘柄の時価総額は大きくなり過ぎたという。

 高いリターンを見込める銘柄として同氏が次に視野に入れているのは、不動産と公共部門への融資を専門とするドイツの銀行、ドイチェ・ファンドブリーフバンク。08年に政府に救済された独不動産金融会社ヒポ・リアルエステート・ホールディングの一部門だった銀行だ。

 ネビル氏は欧州の銀行株が低迷を脱し始めている中、ドイチェ・ファンドブリーフバンクが与信需要増の恩恵を受けると予想。同行が抱える英国での法的な争いについては、投資を抑制する要因にはならず、同行に不利な判断が出てもバリュエーションには織り込まれているとの見方を示した。

 ドイチェ・ファンドブリーフバンクの株価は15年7月の新規株式公開(IPO)以降、18%上昇。今年これまでの値上がり率だけを見ると約40%に達する。

 金利上昇見通しが広がり、金融危機の影響が薄れる中で、これまでのように欧州の銀行株を幅広く敬遠する動きは後退しつつある。これらの銘柄は欧州域内でなお割安感が目立ち、米銀の回復に後れを取っている。

 運用に1997年から携わっているネビル氏は「初めて銀行株に強気になった。全ての環境が整っているのに、なぜ銀行株をオーバーウエートにしないのか」と話した。

 ブルームバーグのまとめによれば、アリアンツGIの主力小型株ファンドの今年のリターンは約18%と、同様のファンドの平均である10%を上回っている。(ブルームバーグ Sofia Horta e Costa、Beth Mellor)