英、元閣僚ら30人程度が首相の退陣を求める動き 支持得られるか不透明

提供:ブルームバーグ
メイ首相

 英保守党のシャップス元国際開発閣外相は5日の電話インタビューで、メイ首相が退陣すべきだと主張し、党首選の実施を求めた。シャップス氏は、新たな党首・首相を選任したいと望む同僚らの「リスト」があると述べ、リストに載る名前の数は30程度だが「増えて」おり、5人の元閣僚や英国の欧州連合(EU)離脱で主張が異なる党内2つの陣営からの同調者も含まれることを明らかにした。だが、続投を望むメイ首相に退陣を求めるシャップス氏らの動きが十分な支持を得ているかは、まだ明らかではない。

 複数の保守党幹部が匿名を条件に語ったところでは、保守党が敗北した下院の選挙戦から党大会での演説に至るまで、メイ首相の仕事ぶりに失望感が広がっている。ただ、退陣に追い込もうとする動きは実現に至る十分な数がまだ集まっていない。一方、あるベテラン議員は、首相が重傷を負っているとの見方を示し、今回の危機は乗り切れるとしても、次の危機がリーダーシップを終わらせるだろうと予想した。

 メイ首相が退陣すれば、ポンド相場は英国のEU離脱が選択されて以降の安値を更新するとノムラ・インターナショナルの通貨ストラテジスト、ジョーダン・ロチェスター氏が予想する中で、5日のポンド相場は大半の主要通貨に対して下落した。

 サウサンプトン大学のウィル・ジェニングス教授(政治学)は、ジョンソン外相とデービスEU離脱担当相が「ハード・ブレグジット(強硬なEU離脱)に強く関係していると受け止められている」と述べ、「どちらかが党首になれば離脱交渉が難しくなる。悪いブレグジットに保守党が永久に関連付けられることになり、有権者から罰を受ける可能性が高まる」と指摘した。(ブルームバーグ Tim Ross、Kitty Donaldson)

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