APEC首脳会議、実質討議へ 11日夕閉幕

 

 【ダナン=田中靖人】ベトナム中部ダナンで開幕したアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議は11日午前、各国・地域首脳らによる実質的な討議を開始する。同日午後に宣言を採択して閉幕する。

 会議には、トランプ米大統領が就任後、初めて参加。トランプ氏は前日の関連会合での演説で、自らが脱退を決めた環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)を念頭に、「(米国の)手を縛る」多国間の貿易枠組みには加わらないと表明。自由貿易の促進を狙いとした国際的枠組みである世界貿易機関(WTO)も批判し、2国間の通商協定に重点を移す考えを明らかにした。

 こうした米国の保護主義的な傾向に対し、出席者から懸念が示される可能性が高い。事前に8、9の両日開かれた閣僚会合でも、米国とオーストラリアなど複数の加盟国との間で文言の対立があり、閣僚声明の発表が見送られている。

 このほか、首脳会議では、アジア太平洋地域の持続的な経済発展に向けた成長戦略やAPECの将来像なども話し合う。

 一方、ロシアのプーチン大統領と中国の習近平国家主席は10日、首脳会談を行った。北朝鮮情勢などについて意見を交換したとみられる。

 また、米露首脳会談は正式会談が見送られたものの、10日夜の首脳らによる夕食会の際、両首脳が接触した。ロイター通信によると、トランプ氏がプーチン氏に歩み寄って握手し、短く言葉を交わしたという。

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