高さ世界一、空室率も高め ドバイ超高層ビルがオープン (1/2ページ)

2010.1.5 05:00

15億ドルの費用と5年の歳月をかけて建設されオープンした世界一高い「ブルジュ・ドバイ」(ブルームバーグ)

15億ドルの費用と5年の歳月をかけて建設されオープンした世界一高い「ブルジュ・ドバイ」(ブルームバーグ)【拡大】

 アラブ首長国連邦(UAE)ドバイのムハンマド首長は4日、世界で最も高いタワー「ブルジュ・ドバイ」のオープンを宣言した。しかし、タワーの入居率は世界最高とはいかなそうだ。

 ドバイの投資銀行シュア・キャピタルのアナリスト、ロイ・チェリー氏によれば、タワーの入居率は今年、75%程度で、オフィススペースの賃貸が投資家にとっての最大の難問となる可能性があるという。160階建てのブルジュ・ドバイの大部分は居住スペースだが、37階分はオフィスや小売り店舗向けだ。チェリー氏は「賃貸収入を目的に不動産を購入した投資家にとって、困難な時期といえるだろう。ぜいたくのために大金を支払える企業は今、ほとんど存在しない」と指摘する。

 開発業者エマール・プロパティーズによれば、ブルジュ・ドバイの総工費は15億ドル(約1393億円)。同タワーの建造にかかった5年間の間に、過剰な借り入れを背景にしたドバイの不動産市場は、最良の市場から最悪の市場へと転落。ドバイは、融資返済についての再交渉を強いられ、アブダビから救済を受けることを余儀なくされた。

 ドバイの不動産価格はピーク時から52%下落しており、所有者らは、数千件もの空っぽの不動産の処理に苦労している。数十億ドル分の建設プロジェクトが中止された後でさえ、今年は、さらに不動産価格を下押しするほど多くの新築物件が市場に出回るとみられている。

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